アレルギー 原因。 【医師監修】アレルギー症状による肌荒れの原因と治し方

ダニアレルギーの症状はコレ!原因と治し方と簡単な予防対策!

アレルギー 原因

魚を食べて、アレルギー症状が出たことはありませんか? 魚を食べて、下記のような症状が出たことがあれば、「魚アレルギー」の可能性があります。 顔が赤くなる• 目が赤くなる• まぶたが腫れる• 咳・喘鳴(ゼイゼイ・ヒューヒュー)• アトピーの湿疹がひどくなる 魚アレルギーの原因となる魚……サケ・アジ・タイなど 原因となる魚は多い順に 「サケ・マグロ・イワシ・カレイ・アジ・タイ・タラ・ブリ・サバ」 があり、日常的に食べる魚ばかりです。 魚アレルギー体質の場合、1種類の魚だけに限定されず、いくつかの魚でアレルギーを起こします。 魚アレルギーの原因は、魚の筋肉に含まれる「パルブアルブミン」というタンパク質なのですが、この「パルブアルブミン」は、ほとんどの種類に含まれています。 さらに、魚のコラーゲンもアレルギーの原因になります。 このように魚に共通する成分が原因になるために、多くの種類の魚でアレルギー症状を起こすことになります。 魚アレルギーの検査法・診断法 一番大切なのは、問診と言って、どんな魚を食べた時にどんな症状がでるかどうかを詳しく記録しておくことです。 魚を食べると、いつもじんましんや咳などの症状が出るかどうかです。 アレルギーの検査については、でも説明しましたが、血液検査を行います。 魚に対するIgEを測定します。 現在、検査できる魚は「アジ・イワシ・カレイ・サケ・サバ・タラ・マグロ」の7種類です。 皮膚検査も、新鮮な魚を使って行うこともあります。 魚を針で刺してその針で皮膚を刺すプリック試験や魚の成分を皮内に注射する方法があります。 皮膚が赤くなったり、盛り上がったら陽性と判断しますが、皮膚試験そのもので全身のアレルギー症状であるアナフィラキシーを起こすことがありますので、その検査には十分な注意が必要です。 また、魚には寄生虫が存在することもあります。 経口負荷試験を行うこともありますが、アナフィラキシーが出てしまうと大変ですので、医療機関の監視のもとで行うのが望ましいです。 このような問診と検査で診断するのですが、なかには魚アレルギーと思っていたら違うことがあります。 魚アレルギーに似ているのに違う2つのケースについて解説します。 魚アレルギーに似た症状を起こす 「アレルギー様反応(仮性アレルギー)」とは 魚アレルギーを起こす魚とアレルギー様反応を起こす魚は共通しています 名前の通り、アレルギーではありません。 鮮度の落ちた(古い)魚を食べると、食べた直後から3時間後に、じんましん、顔の腫れ、発汗、頭痛、吐き気などの症状が起こってきます。 アレルギーに似ていますね。 しかし、これは体がアレルギー反応を起こしたわけではありません。 魚に含まれるヒスチジンというアミノ酸が、魚についた微生物でヒスタミンに変わるためです。 ヒスタミンは、アレルギーの症状を起こす物質です。 つまり、体がヒスタミンを作ってアレルギーを起こすのではなく、外からヒスタミンが入ってアレルギーに似た症状を起こすので、アレルギー様反応(仮性アレルギー)と呼んで区別します。 ヒスチジンを多く含む魚は、サバ、サンマ、カツオ、イワシ、カジキ、マグロなどの赤身の魚です。 ヒスタミンは加熱しても安定ですので、調理品でも危険です。 古い魚を食べると、魚に対してアレルギーがない人にも起こりうるのです。 魚アレルギーに似た症状を起こす「アニサキスアレルギー」とは 「アニサキス」は魚の寄生虫です。 寄生した魚を食べると、胃で暴れ、腹痛の原因になります。 これをアニサキス症と言って、実際にアニサキスを内視鏡で取らないといけないので、大変です。 この寄生虫アニサキスに対してアレルギー反応が起こり、じんましんなどの症状が出ることがあります。 アニサキスが寄生していない魚なら、アレルギー症状が出ないので、魚アレルギーとは区別します。 アニサキス自体は冷凍や加熱に弱いのですが、アレルギーを起こす力は加熱しても残りますので、加熱した魚でも起こります。 血液検査で、アニサキスに対するIgEを測定します。 陽性ならアニサキスアレルギーの可能性が高いです。 このように、アレルギー様反応やアニサキスアレルギーではなくて、魚アレルギーと診断された場合の治療法について次に解説します。 缶詰は生よりはアレルギーを起こす力が弱くなります 何よりの予防は、原因となる魚を食べないことが一番です。 そのためには、自分が食べられる魚と食べられない魚とを把握して区別する必要があるのですが、複数の魚でアレルギーを起こすことがあるので、なかなか分けることは困難です。 また、魚アレルギーは治りにくいと言われています。 その中で、安全に食べられる可能性があるのが、水煮タイプの「マグロの缶詰」です。 これは、缶詰にするために、マグロを加圧加熱殺菌する過程で、マグロのアレルギーを起こす力が弱くなるためだと言われています。 しかし、中には「マグロの缶詰」でアナフィラキシーを起こした例もあるので、注意は必要です。 魚を食べられないと不足しがちな不飽和脂肪酸は、シソの実油、えごま油で、ビタミンDは、しいたけなどで補給するのも1つの方法です。

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魚アレルギーの症状・原因となる魚・検査・治療法 [アレルギー] All About

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猫アレルギー・軽症例• 喘鳴(呼吸がゼーゼー)• 息苦しい• 目の充血・かゆみ• 鼻水・鼻のムズムズ• くしゃみ• 皮膚の発赤 アレルゲンと接してすぐに症状が現れるタイプを「I型アレルギー」や「即時型アレルギー」といいます。 メカニズムは、IgE抗体が付着した肥満細胞がアレルゲンを認識し、細胞内部に含む様々な生物活性物質を放出する(脱顆粒)というものです。 猫と接触してすぐに症状が出るという場合、この「即時型アレルギー」の可能性が高いと言えるでしょう。 放出される物質の中でアレルギー症状と最も深い関わりを持っているのが「 ヒスタミン」です。 この物質が血管に作用すると「血圧降下」「平滑筋収縮」「血管透過性の亢進」といった反応を引き起こし、血流が促進されます。 血の巡りがよくなっただけなら単なる免疫反応ですが、反応が強すぎて生体に苦痛を与えてしまうことがあります。 この現象が「アレルギー」です。 猫アレルギーの重い症状 プリックテストとは、皮膚に表面に小さな傷を付けてアレルゲンと接触させ、アレルギー反応が出るかどうかを見る検査法のことです。 やり方はまず前腕の内側や背中など、体毛が少ない場所にアレルゲンを薄めた溶液を垂らします。 通常は複数のアレルゲンに対する反応を一度に検査しますので、体の表面に番号を振ってどの番号がどのアレルゲンに対応しているのかを決めておきます。 次にプリック針と呼ばれる特殊な針を用いて皮膚の上にごく小さな傷を付け、アレルゲン溶液を皮下に吸収させます。 即時性アレルギー(I型アレルギー)の場合、反応はすぐに出ますので15分~30分待った後、針で傷を付けた場所を確認します。 アレルギー反応が出た場合、炎症反応が起こって皮膚の赤み、腫れ、かゆみが観察されます。 この赤みができた場所(紅斑)や腫れが出た場所(膨隆疹)の直径を測り、基準(通常は5mm)よりも大きければアレルギー陽性、小さければアレルギー陰性として判断していきます。 なおプリックテストで陰性とでた場合でも、プリック針で5mm程度の線状の傷をつけて反応を再度確認することがあります。 こちらは「プリックテスト」(prick=刺す)に対して「スクラッチテスト」(scratch=引っかく)と呼ばれます。 接触テストとは、猫と実際に触れ合うことでアレルギー反応が出るかどうかを前もって確かめることです。 こうした事態を避けるためには、暮らし始める前の段階で実際に猫とふんだんに接しておく必要があります。 どの程度テストすればアレルギー有無を知ることができるのでしょうか?残念ながら明確な基準はありません。 しかし数ヶ月かけて最低でも10回以上試験的に猫と触れ合っておくことをおすすめします。 「」などを利用すれば、いろいろな体質の猫と同時に接触することができるので、反応がでやすいかもしれません。 猫を飼っているお友達がいる場合、 猫を触らせてもらうだけでなく、できればおうちにお邪魔しましょう。 空気中に猫アレルゲンが漂っていたり、部屋の壁にアレルゲンが蓄積しているかもしれません。 そうした環境下でも症状が現れなかったら、猫アレルギーの可能性が薄いと知るができます。 しかしアレルギー反応が猫によるものなのか、それとも室内のハウスダストやダニによるものなのかまではわからないというデメリットもあります。 ペットショップなどから猫を購入する場合とは異なり、動物保護団体から猫を引き取る場合はたいてい「トライアル期間」が設けられています。 この期間を利用すれば猫アレルゲンと接触する機会は十分にあるでしょう。 猫アレルゲンと特徴一覧• シスタチンは、タンパク質加水分解酵素のうち、中心部分にシステインという物質を含むものを阻害する役割を担っています。 Fel d 4「Fel d 4」は「リポカリン」(lipocalin)から構成されており、主として猫の唾液中に含まれます。 このアレルゲンに反応を示す人は、ウマのもつ「Equ c 1」、マウスの持つ「MUP1」、ラットの持つ「Rat n 1」、そしてイヌの持つ「Can f 2」というアレルゲンに対しても反応を示すと言われています。 Fel d 5「Fel d 5」は「IgA」と呼ばれる免疫グロブリンの一種から構成されており、主として猫の唾液中に含まれています。 Fel d 6「Fel d 6」は「IgM」と呼ばれる免疫グロブリンの一種から構成されています。 Fel d 7「Fel d 7」は2011年に発見された新しいアレルゲンで、猫の舌にある「フォン・エブネル腺」(Von Ebner's gland)と呼ばれる器官から分泌される「リポカリン」(lipocalin)によって構成されています。 犬のアレルゲンである「Can f 1」と構造が似ていることから、「Fel d 7」に反応する人の多くは、犬のフケなどにも反応します。 Fel d 8「Fel d 8」は2011年に発見された新しいアレルゲンで、「ラセリン」(latherin)に似た物質から構成されています。 ウマの汗や唾液に含まれる「Equ c 5」というアレルゲンに構造が似ていることから、「Fel d 8」に反応する人の中には、ウマに対してアレルギー反応を示す人もいます。 猫アレルギーの主犯は? 上で列挙した中でも、猫の皮脂腺から分泌される Fel d 1と呼ばれる糖タンパク、および唾液中に含まれる Fel d 4が猫アレルギーを引き起こす主犯格と言われています。 Fel d 1は猫の皮膚中に存在する皮脂腺(ひしせん)、肛門腺、唾液腺から分泌されるアレルゲンです。 平均すると1匹の猫は67ミリグラムのFel d 1を保有しており、特に首や顔周辺の毛に多いとされます。 一方Fel d 4は主として顎下腺(がくかせん=あごの下にあり、唾液を分泌する組織)から放出され、毛づくろいするときに毛やフケに付着することで空気中に飛び散ります。 アレルゲンを減らす方法• HEPAフィルターを用いる掃除機や空気清浄機にはHEPAフィルターを用いるようにします。 HEPAフィルター(High Efficiency Particulate Air Filter)とは、空気中からゴミ、塵埃などを取り除き、清浄空気にする目的で使用するエアフィルタの一種です。 JIS Z 8122 によって、「定格風量で粒径が0. では、大きさが0. 通常のフィルターではこの大きさの微粒子を通してしまう危険性があるため、空気清浄機を稼働する場合はHEPAフィルターとワンセットにした方がよいでしょう。 まだ実験室レベルの話ですが、今後アレルギー患者と健常者を対象とした比較調査が進めば、プラズマクラスターが持つ抗アレルギー効果が実証されていくかもしれません。 当機能を搭載した空気清浄機はすでに市販されていますが、ややうるさいのが難点です。 アレルゲンの温床を絶つ アレルゲンの温床としては敷物・布団・マットレス・枕・カーテン・シーツなどがあります。 こうしたものは定期的に洗ったり、交換したほうがよいでしょう。 また意外とあなどれないのが布製のぬいぐるみです。 またイエダニ由来のアレルゲンに関しては、マットレスの3倍近くを含んでいたとも。 このようにぬいぐるみは、猫由来の「Fel d 1」のみならず、その他様々な種類のアレルゲンを高濃度で含んでいる可能性があります。 アレルゲンを吸着しやすいウール系の衣類を控えるウール系の衣類は目が細かいため、アレルゲンが吸着しやすく、また一度吸着したら取り除きにくい傾向があります。 カーペットをやめる目の細かいカーペットの代わりに、表面がツルっとしたビニール製カーペットやフローリングに替えることも、アレルゲンの軽減に役立ちます。 ただし猫が足を痛めないよう、フローリングには滑り止め加工をしてください。 まめに掃除機をかけるカーペットを使用する場合は、掃除機をこまめにかけることによってある程度はアレルゲンの量を減らすことができます。 では、ナイロンやウール素材のカーペットにアレルゲンを撒き散らし、通常の吸引式掃除機と水で洗って汚れごと吸い取る水洗い式掃除機との効果が比較されました。 その結果、吸引式の除去率が2. 1~16. 猫に触った後の手洗いを忘れない猫は自分ではグルーミングできない首や顎の下をなでられることも好みます。 しかしこうした部位にはアレルゲンが豊富に含まれているため、そこをなでた手には多くのアレルゲンが付着してしまいます。 猫を触った後、しっかりと手を洗うことが重要です。 猫の立ち入り禁止区画を作るアレルゲンが飛びちらないよう、猫専用の区画を作ることも効果的です。 ただし猫にストレスを与えてしまわないよう、十分な広さと定期的な接触は欠かせません。 他のアレルゲンを可能な限り除去する複数のアレルゲンは症状を悪化させるため、花粉やダニなど、猫アレルギー以外のアレルギー症状が出ないよう注意します。 猫を放し飼いにすれば、部屋の中に飛び散る猫由来のアレルゲンを減らせるのは事実ですが、他のアレルゲン(花粉・ダニなど)を持ち込むほか、交通事故などで猫が命を落としてしまう危険性があるため全くお勧めできません。 オス猫を去勢するアレルゲンの産生量に性差があるかどうかを調べたによると、メス猫よりもオス猫の方がたくさんのFel d 1を作ることがわかっています。 研究者は男性ホルモンであるテストステロンが何らかの関わりを持っていると推測していますが、明確なメカニズムはよくわかっていません。 オス猫を去勢してテストステロンの分泌量を減らし、体内環境をメス猫に近づければ、アレルゲンの産生能力が低下する可能性があります。 頻繁なブラッシングで抜け毛を減らすアレルゲンの付着した抜け毛との接触機会を減らすことができれば、それだけアレルギー反応の発現も減らすことができます。 詳細は当セクション直下ので解説しました。 週に2回、猫のシャンプーを行う一部の研究により、猫にシャンプーをするとアレルゲンを大幅に減らすことができると確認されています。 詳細は当セクション直下ので解説しました。 猫の抜け毛対策 猫の抜け毛を減らすには?• 毛が抜け落ちる前に取り除く掃除の手間を省くため、猫の毛が環境内に抜け落ちる前に取り除いてしまうという方法があります。 最も一般的なのかです。 またもし猫が嫌がらないなら体に直接コロコロをかけるという方法も有効でしょう。 落ちた毛を取り除く環境内に抜け落ちてしまった毛を取り除くこともまた重要です。 一番簡便なのはこまめにコロコロ(カーペットの場合)やワイパー(フローリングの場合)をかけることでしょう。 衣服に付いた毛を取り除く環境内のみならず飼い主の衣服にも猫の毛はよく付着します。 部屋着に関しては、抜け毛が目立つように猫の毛色と反対色を選んだほうがよいでしょう(猫が白なら部屋着は黒など)。 洗濯すれば衣服に付いた抜け毛の半分以上は取れますが、洗濯機の故障や目詰まりの原因になってしまう危険性もありますので、事前にある程度コロコロを掛けておいた方が無難です。 猫をシャンプーする によると、猫のシャンプーはアレルゲンの1つである「Fel d 1」の減少にある程度の効果があるようです。 しかしこうしたシャンプーの効果は長続きせず、空気中のアレルゲン量は1週間で元に戻るといいます。 理由は、 猫アレルギーの主犯格である「Fel d 1」は、約48時間で元のレベルに戻ってしまうからです。 では、猫の顔と胸元に含まれる「Fel d 1」の量が比較されました。 比較対象となったのは、皮膚1平方センチメートルに含まれる「Fel d 1」の量、及び被毛1グラムに含まれる「Fel d 1」の量です。 結果は以下。 さらに猫の皮膚を洗った後、顔の「Fel d 1」レベルはいったん100ng/cm 2、胸元のそれは17ng/cm 2まで下がったものの、48時間後には顔が866ng/cm 2、胸元が88ng/cm 2とほぼ元のレベルにまで戻ったとのこと。 こうした事実から、 アレルゲン「Fel d 1」は猫の顔面部に多く含まれており、仮に洗ったとしても2日くらいで元に戻ってしまうことが明らかとなりました。 猫アレルギーだけれどもどうしても猫と同居したいという場合は、最低週1回(できれば週2回)のペースで定期的に猫を入浴させるという努力が必要なようです。 しかし猫は本来水に濡れることを嫌う動物ですので、頻繁にシャンプーすることは、猫の福祉を損なうことにつながりかねません。 海外では現在、「減感作療法」(げんかんさりょうほう, 脱感作療法)と呼ばれる免疫療法に関する研究が進んでいます。 「減感作療法」とは、低濃度のアレルゲンにあえて触れさせることで、体を徐々に慣らしていく治療法のことです。 具体的には「」、「」、「」、「」、「」、「」といった療法において、それぞれ調査効果が報告されています。 また2016年には、猫の主要アレルゲン「Fel d 1」に含まれるエピトープ(抗体が認識する抗原の特定部分)の一部も特定されました。 今後さらに研究が進めば、上記「減感作療法」が日本にも輸入され、「猫アレルギーの根治」と言う夢のような話が実現するかもしれません。 なお減感作療法のメカニズムとしてはこれまで、低用量のアレルゲンが免疫T細胞に働きかけて症状を緩和していると考えられてきました。 しかし2018年に行われた最新の調査によると、患者の体内で特異的IgG抗体が形成され、これがIgE抗体と競合することで肥満細胞との結合を阻害しているという可能性が示されています。 猫アレルギーに対する減感作療法を完了した患者(治療期間の中央値は33ヶ月)から血液を採取したところ、体内で自然発生した特異的IgG抗体が検出されたといいますので、Fel d 1にだけ結合するモノクローナル抗体をうまく作ることができれば、抗ヒスタミン薬の代わりになってくれるかもしれません。 猫へのワクチン接種 猫アレルギーを発症した動物を対象としたの研究はすでに進行中です。 一方、アレルギー反応を示す患者の方ではなく、アレルゲンを発する猫の体質を変えることで猫アレルギーを軽減しようという画期的な治療法も報告されています。 基本的な原理は、猫アレルギーの主犯である「Fel d 1」を特殊な技術によってウイルス由来の分子と結合させ、ワクチンとして猫に接種することで免疫系が異物として誤認するように仕向けるというものです。 その結果、自分自身が作り出したアレルゲン「Fel d 1」が異物として排除され、体から放出される総量が減少します。 「Fel d 1」が完全に出なくなるわけではなく、また「Fel d 1」以外のアレルゲンは相変わらず放出されたままですが、症状の軽減は実現できると期待されています。 治療のターゲットを人間ではなく猫に向けたという点ではかなり画期的な方法と言えるでしょう。 アレルゲン低減フード 猫に特殊なキャットフードを食べさせることにより、アレルギー反応を引き起こす活性型「Fel d 1」の量を減らせる可能性が示されています。 アレルゲン低減を目的としたキャットフードに含まれているのは鳥類が自然生成する免疫抗体の一種「IgY抗体」です。 産卵鶏の体内にあらかじめFel d 1を注射しておくことで抗体が卵の中に移り、この卵を原料としてフードを製造することで猫の体内に無理なくIgY抗体を移行させることができます。 これはアレルギー患者が症状の軽減を自覚できるレベルです。 なお2020年4月、アメリカにおいてネスレピュリナが「(リブクリア)」という商品名で先行販売を開始しました。 味は「ターキー」「チキン」「サーモン」の3種で、すべてドライタイプです。 日本での発売は未定ですが、消費者のリアクションがよければ2020年の末ころにリリースされるかもしれません。 アレルギーが出にくい(?)猫• しかしこうした品種が実際に アレルギー症状の軽減につながっていると証明されているわけではありません。 アメリカでは過去に、「Allerca」や「FelixPets」といった会社が「Fel d 1」を作り出さない猫を商業的に作出しようとしました。 しかし「アレルゲンが少ない証拠がある」と言いつつ、科学誌などに実験データを公開することはとうとうありませんでした (J. Haley, 2011)。 また近年行われた調査では、に特異的な遺伝子変異が猫の主要なアレルゲンの1つ「Fel d 1」の構造を変えている可能性が指摘されています (Sartore, 2017)。 イタリア・トリノ大学の調査チームはサイベリアン4頭からDNAを採取し、「Fel d 1」の生成に関与している「Ch1」および「Ch2」と呼ばれる遺伝子の変異を調べました。 その結果、これらの遺伝子にミスセンス突然変異が見られた猫では唾液中の「Fel d 1」レベルが低かったと言います。 しかしこの調査はまだ実験室レベルのものであり、実際にアレルギー患者と暮らしたときに症状が軽減するかどうかまでは証明されていません。 ネット記事やペットショップの店員が「アレルギーの出にくい猫」とか「アレルギー患者でも飼える猫」といった表現を使っているときは要注意です。 なぜなら上記したように、世界中でその事実を証明した人がまだいないからです。 場合によっては 詐欺行為に当たりますので、誇大広告を真に受けないようにしましょう。 猫アレルギーで死ぬことはある? 猫アレルギーによる症状が悪化して死亡することはありえます。 実データを挙げると2007年、アメリカの「」(国立環境衛生科学研究所)を中心としたチームは、国内に暮らす様々な人種(6歳~59歳)に対し、主要なアレルゲン10種のスキンテストを行い、アトピーの有無を検査しました。 その結果、喘息患者のうち56. さらにアレルゲンのうち最も多かったのは「猫」で29. 一方、「」(アメリカ疾病管理予防センター)の統計によると、2001年から2009年における喘息による死亡率は、国民1000人当たり0. 14~0. 21人程度(0. 014~0. 「NIEHS」と「CDC」のデータを合体させると、「 喘息患者1万人のうち年間1~2人が死亡し、そのうちおよそ3割は猫が原因」ということになります。 これはかなり強引な推計ですが、猫アレルギーが原因で死亡してしまうことはあるかという問いに対しては、「可能性を否定できない」と答えざるを得ません。 白目のブヨブヨはアレルギーか? 両目がブヨブヨで他の症状を併発している時はアレルギーかもしれません。 眼球の白目部分が充血して腫れ上がり、まるでブヨブヨのゼリーみたいになることがあります。 一般的に「結膜炎」と呼ばれるこの状態は様々な原因によって引き起こされますが、両目が同時に赤くなっており、なおかつ咳やくしゃみなどその他の症状を併発している場合はアレルギーかもしれません。 逆に「朝起きたら片目だけブヨブヨに腫れていた」という場合は、寝ている間に目をこすり傷がついただけの可能性が大です。 アレルギーの疑いが強い場合は、それが花粉によるものなのか、ダニによるものなのか、それとも猫によるものなのかをなどを通して見極める必要があります。 トラアレルギーとは何? トラの体から発せられるアレルゲンに反応してアレルギー症状が引き起こされることです。 猫が発するFel d 1にアレルギー反応を示す人の中には、ライオンやトラといった大型ネコ科動物にも反応してしまう人がいます。 具体的にはネコ科に属する「オセロット」「ピューマ」「サーバル」「シベリアタイガー」「ライオン」「ジャガー」「ユキヒョウ」などです。 こうした動物の体からは、猫の主要アレルゲンである「Fel d 1」とは完全に一致しないものの、「Fel d 1」に似た何らかの物質が放出されていると推測されています。 交差反応と呼ばれるこの現象は、サファリパーク、動物園、サーカスなどでトラやライオンと接近した時に発症する可能性があります。 ブタ-ネコ症候群とは何? 幼少期においては猫アレルギーを発症しやすくなり、青年期以降では逆に予防効果がある可能性があります。 2017年にイギリスの調査チームが発表した報告により、 猫アレルギーの発症リスクは年齢層によって大きく変わることが明らかになりました。 その結果、矛盾した結論を述べている過去の調査結果のどちらか一方が間違っているわけではないことが判明したといいます。 調査を行ったのはマンチェスター大学を中心とした共同チーム。 その結果、1歳になるまでの期間に猫を飼っていた家庭においては、猫アレルギーの発症リスクが2. 5倍(SPTベース)~3. 1倍(血液検査ベース)に高まることが明らかになったといいます。 ところが16歳時点における発症率を比較したところ、両グループ間の差は消え去り、むしろ飼育家庭の方がやや低い数値を見せました。 さらに発症率グラフのカーブから数年後を予測したところ、1歳になるまで猫を飼っていた家庭の方が、成人期(20歳)における発症率が最終的には低くなる可能性が見えてきたそうです。 こうした結果から調査チームは、 生後1歳までの猫の飼育が学童期前の猫アレルギーの発症リスクを高めることは間違いないが、生後20年間という長期的な視野を持つと、逆に発症リスクを低下させているとの結論に至りました。 この結論は、過去の調査結果がお互いに矛盾して見える現象をうまく説明しているとのこと。 赤ちゃんの頃に猫と同居していると、猫アレルギーを発症しやすくなるのかという問いはしばしば聞かれますが、現時点における最も妥当な答えは「 幼少期においては発症リスクだが青年期以降では予防効果がある」となるでしょう。 猫アレルギーが治ったという話は本当か? 生活環境の改善が偶然にも減感作療法につながった可能性があります。 「減感作療法」(脱感作療法)とは、低濃度のアレルゲンにあえて触れさせることで、体を徐々に慣らしていく治療法のことです。 一度は猫アレルギーを発症したものの、生活環境改善することによってアレルゲンとの接触機会を減らすことはできます。 アレルゲンが少なくなった状況を「低濃度のアレルゲン」と考えると、長期的にその環境に暮らすことにより、いつの間にか体が慣れてしまうという事はありえます。 「猫アレルギーが治った!」という逸話があったとしても、 必ずしも嘘や本人だけの思い込みとは言い切れないでしょう。 なお2019年に行われた最新の調査では、猫の唾液に含まれる主要アレルゲン「Fel d 1」のレベルが、加齢とともに減少することが確認されています。 飼い主の努力のほか、猫の体質の変化も猫アレルギーの自然寛解に関係しているのかもしれませんね。 もう猫を捨てたい… どうしてもアレルギー症状がおさまらないときは新しい飼い主を探しましょう。 生活環境を改善したにもかかわらず、どうしてもアレルギー症状がおさまらないときは 最後の手段として新しい飼い主を探します。 里親探しを仲介しているサイトがいくつかありますので利用すると効率的でしょう。 間違っても保健所や動物愛護センターに持ち込んではいけません。 これでは「譲渡」ではなく「飼育放棄」になってしまいます。 里親の候補者はひょっとすると「アレルギーを言い訳にして猫を捨てようとしているだけでは?」と疑うかもしれません。 病院に頼んで医師の診断書を出してもらいましょう。 体質であることが証明されていたほうが、話がスムーズに進むと考えられます。 また飼い主本人が花粉アレルギーを猫アレルギーと勘違いしているケースもこれで判明します。 逆に里親候補者がいかがわしい人間で、虐待をしたり繁殖猫として利用してしまうかもしれません。 TwitterやFacebookで「猫が欲しい人いますか?」と安直に呼びかけるのではなく、しっかりと 相手の身元や素性を確認し、飼育環境が整っていることを確認しましょう。 地元に民間の動物保護団体がある場合、事情を説明して譲渡会に参加させてもらうという方法もあります。 団体が設定している「譲渡条件」がきっと役に立ってくれるはずです。

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アレルギー 原因

猫アレルギー・軽症例• 喘鳴(呼吸がゼーゼー)• 息苦しい• 目の充血・かゆみ• 鼻水・鼻のムズムズ• くしゃみ• 皮膚の発赤 アレルゲンと接してすぐに症状が現れるタイプを「I型アレルギー」や「即時型アレルギー」といいます。 メカニズムは、IgE抗体が付着した肥満細胞がアレルゲンを認識し、細胞内部に含む様々な生物活性物質を放出する(脱顆粒)というものです。 猫と接触してすぐに症状が出るという場合、この「即時型アレルギー」の可能性が高いと言えるでしょう。 放出される物質の中でアレルギー症状と最も深い関わりを持っているのが「 ヒスタミン」です。 この物質が血管に作用すると「血圧降下」「平滑筋収縮」「血管透過性の亢進」といった反応を引き起こし、血流が促進されます。 血の巡りがよくなっただけなら単なる免疫反応ですが、反応が強すぎて生体に苦痛を与えてしまうことがあります。 この現象が「アレルギー」です。 猫アレルギーの重い症状 プリックテストとは、皮膚に表面に小さな傷を付けてアレルゲンと接触させ、アレルギー反応が出るかどうかを見る検査法のことです。 やり方はまず前腕の内側や背中など、体毛が少ない場所にアレルゲンを薄めた溶液を垂らします。 通常は複数のアレルゲンに対する反応を一度に検査しますので、体の表面に番号を振ってどの番号がどのアレルゲンに対応しているのかを決めておきます。 次にプリック針と呼ばれる特殊な針を用いて皮膚の上にごく小さな傷を付け、アレルゲン溶液を皮下に吸収させます。 即時性アレルギー(I型アレルギー)の場合、反応はすぐに出ますので15分~30分待った後、針で傷を付けた場所を確認します。 アレルギー反応が出た場合、炎症反応が起こって皮膚の赤み、腫れ、かゆみが観察されます。 この赤みができた場所(紅斑)や腫れが出た場所(膨隆疹)の直径を測り、基準(通常は5mm)よりも大きければアレルギー陽性、小さければアレルギー陰性として判断していきます。 なおプリックテストで陰性とでた場合でも、プリック針で5mm程度の線状の傷をつけて反応を再度確認することがあります。 こちらは「プリックテスト」(prick=刺す)に対して「スクラッチテスト」(scratch=引っかく)と呼ばれます。 接触テストとは、猫と実際に触れ合うことでアレルギー反応が出るかどうかを前もって確かめることです。 こうした事態を避けるためには、暮らし始める前の段階で実際に猫とふんだんに接しておく必要があります。 どの程度テストすればアレルギー有無を知ることができるのでしょうか?残念ながら明確な基準はありません。 しかし数ヶ月かけて最低でも10回以上試験的に猫と触れ合っておくことをおすすめします。 「」などを利用すれば、いろいろな体質の猫と同時に接触することができるので、反応がでやすいかもしれません。 猫を飼っているお友達がいる場合、 猫を触らせてもらうだけでなく、できればおうちにお邪魔しましょう。 空気中に猫アレルゲンが漂っていたり、部屋の壁にアレルゲンが蓄積しているかもしれません。 そうした環境下でも症状が現れなかったら、猫アレルギーの可能性が薄いと知るができます。 しかしアレルギー反応が猫によるものなのか、それとも室内のハウスダストやダニによるものなのかまではわからないというデメリットもあります。 ペットショップなどから猫を購入する場合とは異なり、動物保護団体から猫を引き取る場合はたいてい「トライアル期間」が設けられています。 この期間を利用すれば猫アレルゲンと接触する機会は十分にあるでしょう。 猫アレルゲンと特徴一覧• シスタチンは、タンパク質加水分解酵素のうち、中心部分にシステインという物質を含むものを阻害する役割を担っています。 Fel d 4「Fel d 4」は「リポカリン」(lipocalin)から構成されており、主として猫の唾液中に含まれます。 このアレルゲンに反応を示す人は、ウマのもつ「Equ c 1」、マウスの持つ「MUP1」、ラットの持つ「Rat n 1」、そしてイヌの持つ「Can f 2」というアレルゲンに対しても反応を示すと言われています。 Fel d 5「Fel d 5」は「IgA」と呼ばれる免疫グロブリンの一種から構成されており、主として猫の唾液中に含まれています。 Fel d 6「Fel d 6」は「IgM」と呼ばれる免疫グロブリンの一種から構成されています。 Fel d 7「Fel d 7」は2011年に発見された新しいアレルゲンで、猫の舌にある「フォン・エブネル腺」(Von Ebner's gland)と呼ばれる器官から分泌される「リポカリン」(lipocalin)によって構成されています。 犬のアレルゲンである「Can f 1」と構造が似ていることから、「Fel d 7」に反応する人の多くは、犬のフケなどにも反応します。 Fel d 8「Fel d 8」は2011年に発見された新しいアレルゲンで、「ラセリン」(latherin)に似た物質から構成されています。 ウマの汗や唾液に含まれる「Equ c 5」というアレルゲンに構造が似ていることから、「Fel d 8」に反応する人の中には、ウマに対してアレルギー反応を示す人もいます。 猫アレルギーの主犯は? 上で列挙した中でも、猫の皮脂腺から分泌される Fel d 1と呼ばれる糖タンパク、および唾液中に含まれる Fel d 4が猫アレルギーを引き起こす主犯格と言われています。 Fel d 1は猫の皮膚中に存在する皮脂腺(ひしせん)、肛門腺、唾液腺から分泌されるアレルゲンです。 平均すると1匹の猫は67ミリグラムのFel d 1を保有しており、特に首や顔周辺の毛に多いとされます。 一方Fel d 4は主として顎下腺(がくかせん=あごの下にあり、唾液を分泌する組織)から放出され、毛づくろいするときに毛やフケに付着することで空気中に飛び散ります。 アレルゲンを減らす方法• HEPAフィルターを用いる掃除機や空気清浄機にはHEPAフィルターを用いるようにします。 HEPAフィルター(High Efficiency Particulate Air Filter)とは、空気中からゴミ、塵埃などを取り除き、清浄空気にする目的で使用するエアフィルタの一種です。 JIS Z 8122 によって、「定格風量で粒径が0. では、大きさが0. 通常のフィルターではこの大きさの微粒子を通してしまう危険性があるため、空気清浄機を稼働する場合はHEPAフィルターとワンセットにした方がよいでしょう。 まだ実験室レベルの話ですが、今後アレルギー患者と健常者を対象とした比較調査が進めば、プラズマクラスターが持つ抗アレルギー効果が実証されていくかもしれません。 当機能を搭載した空気清浄機はすでに市販されていますが、ややうるさいのが難点です。 アレルゲンの温床を絶つ アレルゲンの温床としては敷物・布団・マットレス・枕・カーテン・シーツなどがあります。 こうしたものは定期的に洗ったり、交換したほうがよいでしょう。 また意外とあなどれないのが布製のぬいぐるみです。 またイエダニ由来のアレルゲンに関しては、マットレスの3倍近くを含んでいたとも。 このようにぬいぐるみは、猫由来の「Fel d 1」のみならず、その他様々な種類のアレルゲンを高濃度で含んでいる可能性があります。 アレルゲンを吸着しやすいウール系の衣類を控えるウール系の衣類は目が細かいため、アレルゲンが吸着しやすく、また一度吸着したら取り除きにくい傾向があります。 カーペットをやめる目の細かいカーペットの代わりに、表面がツルっとしたビニール製カーペットやフローリングに替えることも、アレルゲンの軽減に役立ちます。 ただし猫が足を痛めないよう、フローリングには滑り止め加工をしてください。 まめに掃除機をかけるカーペットを使用する場合は、掃除機をこまめにかけることによってある程度はアレルゲンの量を減らすことができます。 では、ナイロンやウール素材のカーペットにアレルゲンを撒き散らし、通常の吸引式掃除機と水で洗って汚れごと吸い取る水洗い式掃除機との効果が比較されました。 その結果、吸引式の除去率が2. 1~16. 猫に触った後の手洗いを忘れない猫は自分ではグルーミングできない首や顎の下をなでられることも好みます。 しかしこうした部位にはアレルゲンが豊富に含まれているため、そこをなでた手には多くのアレルゲンが付着してしまいます。 猫を触った後、しっかりと手を洗うことが重要です。 猫の立ち入り禁止区画を作るアレルゲンが飛びちらないよう、猫専用の区画を作ることも効果的です。 ただし猫にストレスを与えてしまわないよう、十分な広さと定期的な接触は欠かせません。 他のアレルゲンを可能な限り除去する複数のアレルゲンは症状を悪化させるため、花粉やダニなど、猫アレルギー以外のアレルギー症状が出ないよう注意します。 猫を放し飼いにすれば、部屋の中に飛び散る猫由来のアレルゲンを減らせるのは事実ですが、他のアレルゲン(花粉・ダニなど)を持ち込むほか、交通事故などで猫が命を落としてしまう危険性があるため全くお勧めできません。 オス猫を去勢するアレルゲンの産生量に性差があるかどうかを調べたによると、メス猫よりもオス猫の方がたくさんのFel d 1を作ることがわかっています。 研究者は男性ホルモンであるテストステロンが何らかの関わりを持っていると推測していますが、明確なメカニズムはよくわかっていません。 オス猫を去勢してテストステロンの分泌量を減らし、体内環境をメス猫に近づければ、アレルゲンの産生能力が低下する可能性があります。 頻繁なブラッシングで抜け毛を減らすアレルゲンの付着した抜け毛との接触機会を減らすことができれば、それだけアレルギー反応の発現も減らすことができます。 詳細は当セクション直下ので解説しました。 週に2回、猫のシャンプーを行う一部の研究により、猫にシャンプーをするとアレルゲンを大幅に減らすことができると確認されています。 詳細は当セクション直下ので解説しました。 猫の抜け毛対策 猫の抜け毛を減らすには?• 毛が抜け落ちる前に取り除く掃除の手間を省くため、猫の毛が環境内に抜け落ちる前に取り除いてしまうという方法があります。 最も一般的なのかです。 またもし猫が嫌がらないなら体に直接コロコロをかけるという方法も有効でしょう。 落ちた毛を取り除く環境内に抜け落ちてしまった毛を取り除くこともまた重要です。 一番簡便なのはこまめにコロコロ(カーペットの場合)やワイパー(フローリングの場合)をかけることでしょう。 衣服に付いた毛を取り除く環境内のみならず飼い主の衣服にも猫の毛はよく付着します。 部屋着に関しては、抜け毛が目立つように猫の毛色と反対色を選んだほうがよいでしょう(猫が白なら部屋着は黒など)。 洗濯すれば衣服に付いた抜け毛の半分以上は取れますが、洗濯機の故障や目詰まりの原因になってしまう危険性もありますので、事前にある程度コロコロを掛けておいた方が無難です。 猫をシャンプーする によると、猫のシャンプーはアレルゲンの1つである「Fel d 1」の減少にある程度の効果があるようです。 しかしこうしたシャンプーの効果は長続きせず、空気中のアレルゲン量は1週間で元に戻るといいます。 理由は、 猫アレルギーの主犯格である「Fel d 1」は、約48時間で元のレベルに戻ってしまうからです。 では、猫の顔と胸元に含まれる「Fel d 1」の量が比較されました。 比較対象となったのは、皮膚1平方センチメートルに含まれる「Fel d 1」の量、及び被毛1グラムに含まれる「Fel d 1」の量です。 結果は以下。 さらに猫の皮膚を洗った後、顔の「Fel d 1」レベルはいったん100ng/cm 2、胸元のそれは17ng/cm 2まで下がったものの、48時間後には顔が866ng/cm 2、胸元が88ng/cm 2とほぼ元のレベルにまで戻ったとのこと。 こうした事実から、 アレルゲン「Fel d 1」は猫の顔面部に多く含まれており、仮に洗ったとしても2日くらいで元に戻ってしまうことが明らかとなりました。 猫アレルギーだけれどもどうしても猫と同居したいという場合は、最低週1回(できれば週2回)のペースで定期的に猫を入浴させるという努力が必要なようです。 しかし猫は本来水に濡れることを嫌う動物ですので、頻繁にシャンプーすることは、猫の福祉を損なうことにつながりかねません。 海外では現在、「減感作療法」(げんかんさりょうほう, 脱感作療法)と呼ばれる免疫療法に関する研究が進んでいます。 「減感作療法」とは、低濃度のアレルゲンにあえて触れさせることで、体を徐々に慣らしていく治療法のことです。 具体的には「」、「」、「」、「」、「」、「」といった療法において、それぞれ調査効果が報告されています。 また2016年には、猫の主要アレルゲン「Fel d 1」に含まれるエピトープ(抗体が認識する抗原の特定部分)の一部も特定されました。 今後さらに研究が進めば、上記「減感作療法」が日本にも輸入され、「猫アレルギーの根治」と言う夢のような話が実現するかもしれません。 なお減感作療法のメカニズムとしてはこれまで、低用量のアレルゲンが免疫T細胞に働きかけて症状を緩和していると考えられてきました。 しかし2018年に行われた最新の調査によると、患者の体内で特異的IgG抗体が形成され、これがIgE抗体と競合することで肥満細胞との結合を阻害しているという可能性が示されています。 猫アレルギーに対する減感作療法を完了した患者(治療期間の中央値は33ヶ月)から血液を採取したところ、体内で自然発生した特異的IgG抗体が検出されたといいますので、Fel d 1にだけ結合するモノクローナル抗体をうまく作ることができれば、抗ヒスタミン薬の代わりになってくれるかもしれません。 猫へのワクチン接種 猫アレルギーを発症した動物を対象としたの研究はすでに進行中です。 一方、アレルギー反応を示す患者の方ではなく、アレルゲンを発する猫の体質を変えることで猫アレルギーを軽減しようという画期的な治療法も報告されています。 基本的な原理は、猫アレルギーの主犯である「Fel d 1」を特殊な技術によってウイルス由来の分子と結合させ、ワクチンとして猫に接種することで免疫系が異物として誤認するように仕向けるというものです。 その結果、自分自身が作り出したアレルゲン「Fel d 1」が異物として排除され、体から放出される総量が減少します。 「Fel d 1」が完全に出なくなるわけではなく、また「Fel d 1」以外のアレルゲンは相変わらず放出されたままですが、症状の軽減は実現できると期待されています。 治療のターゲットを人間ではなく猫に向けたという点ではかなり画期的な方法と言えるでしょう。 アレルゲン低減フード 猫に特殊なキャットフードを食べさせることにより、アレルギー反応を引き起こす活性型「Fel d 1」の量を減らせる可能性が示されています。 アレルゲン低減を目的としたキャットフードに含まれているのは鳥類が自然生成する免疫抗体の一種「IgY抗体」です。 産卵鶏の体内にあらかじめFel d 1を注射しておくことで抗体が卵の中に移り、この卵を原料としてフードを製造することで猫の体内に無理なくIgY抗体を移行させることができます。 これはアレルギー患者が症状の軽減を自覚できるレベルです。 なお2020年4月、アメリカにおいてネスレピュリナが「(リブクリア)」という商品名で先行販売を開始しました。 味は「ターキー」「チキン」「サーモン」の3種で、すべてドライタイプです。 日本での発売は未定ですが、消費者のリアクションがよければ2020年の末ころにリリースされるかもしれません。 アレルギーが出にくい(?)猫• しかしこうした品種が実際に アレルギー症状の軽減につながっていると証明されているわけではありません。 アメリカでは過去に、「Allerca」や「FelixPets」といった会社が「Fel d 1」を作り出さない猫を商業的に作出しようとしました。 しかし「アレルゲンが少ない証拠がある」と言いつつ、科学誌などに実験データを公開することはとうとうありませんでした (J. Haley, 2011)。 また近年行われた調査では、に特異的な遺伝子変異が猫の主要なアレルゲンの1つ「Fel d 1」の構造を変えている可能性が指摘されています (Sartore, 2017)。 イタリア・トリノ大学の調査チームはサイベリアン4頭からDNAを採取し、「Fel d 1」の生成に関与している「Ch1」および「Ch2」と呼ばれる遺伝子の変異を調べました。 その結果、これらの遺伝子にミスセンス突然変異が見られた猫では唾液中の「Fel d 1」レベルが低かったと言います。 しかしこの調査はまだ実験室レベルのものであり、実際にアレルギー患者と暮らしたときに症状が軽減するかどうかまでは証明されていません。 ネット記事やペットショップの店員が「アレルギーの出にくい猫」とか「アレルギー患者でも飼える猫」といった表現を使っているときは要注意です。 なぜなら上記したように、世界中でその事実を証明した人がまだいないからです。 場合によっては 詐欺行為に当たりますので、誇大広告を真に受けないようにしましょう。 猫アレルギーで死ぬことはある? 猫アレルギーによる症状が悪化して死亡することはありえます。 実データを挙げると2007年、アメリカの「」(国立環境衛生科学研究所)を中心としたチームは、国内に暮らす様々な人種(6歳~59歳)に対し、主要なアレルゲン10種のスキンテストを行い、アトピーの有無を検査しました。 その結果、喘息患者のうち56. さらにアレルゲンのうち最も多かったのは「猫」で29. 一方、「」(アメリカ疾病管理予防センター)の統計によると、2001年から2009年における喘息による死亡率は、国民1000人当たり0. 14~0. 21人程度(0. 014~0. 「NIEHS」と「CDC」のデータを合体させると、「 喘息患者1万人のうち年間1~2人が死亡し、そのうちおよそ3割は猫が原因」ということになります。 これはかなり強引な推計ですが、猫アレルギーが原因で死亡してしまうことはあるかという問いに対しては、「可能性を否定できない」と答えざるを得ません。 白目のブヨブヨはアレルギーか? 両目がブヨブヨで他の症状を併発している時はアレルギーかもしれません。 眼球の白目部分が充血して腫れ上がり、まるでブヨブヨのゼリーみたいになることがあります。 一般的に「結膜炎」と呼ばれるこの状態は様々な原因によって引き起こされますが、両目が同時に赤くなっており、なおかつ咳やくしゃみなどその他の症状を併発している場合はアレルギーかもしれません。 逆に「朝起きたら片目だけブヨブヨに腫れていた」という場合は、寝ている間に目をこすり傷がついただけの可能性が大です。 アレルギーの疑いが強い場合は、それが花粉によるものなのか、ダニによるものなのか、それとも猫によるものなのかをなどを通して見極める必要があります。 トラアレルギーとは何? トラの体から発せられるアレルゲンに反応してアレルギー症状が引き起こされることです。 猫が発するFel d 1にアレルギー反応を示す人の中には、ライオンやトラといった大型ネコ科動物にも反応してしまう人がいます。 具体的にはネコ科に属する「オセロット」「ピューマ」「サーバル」「シベリアタイガー」「ライオン」「ジャガー」「ユキヒョウ」などです。 こうした動物の体からは、猫の主要アレルゲンである「Fel d 1」とは完全に一致しないものの、「Fel d 1」に似た何らかの物質が放出されていると推測されています。 交差反応と呼ばれるこの現象は、サファリパーク、動物園、サーカスなどでトラやライオンと接近した時に発症する可能性があります。 ブタ-ネコ症候群とは何? 幼少期においては猫アレルギーを発症しやすくなり、青年期以降では逆に予防効果がある可能性があります。 2017年にイギリスの調査チームが発表した報告により、 猫アレルギーの発症リスクは年齢層によって大きく変わることが明らかになりました。 その結果、矛盾した結論を述べている過去の調査結果のどちらか一方が間違っているわけではないことが判明したといいます。 調査を行ったのはマンチェスター大学を中心とした共同チーム。 その結果、1歳になるまでの期間に猫を飼っていた家庭においては、猫アレルギーの発症リスクが2. 5倍(SPTベース)~3. 1倍(血液検査ベース)に高まることが明らかになったといいます。 ところが16歳時点における発症率を比較したところ、両グループ間の差は消え去り、むしろ飼育家庭の方がやや低い数値を見せました。 さらに発症率グラフのカーブから数年後を予測したところ、1歳になるまで猫を飼っていた家庭の方が、成人期(20歳)における発症率が最終的には低くなる可能性が見えてきたそうです。 こうした結果から調査チームは、 生後1歳までの猫の飼育が学童期前の猫アレルギーの発症リスクを高めることは間違いないが、生後20年間という長期的な視野を持つと、逆に発症リスクを低下させているとの結論に至りました。 この結論は、過去の調査結果がお互いに矛盾して見える現象をうまく説明しているとのこと。 赤ちゃんの頃に猫と同居していると、猫アレルギーを発症しやすくなるのかという問いはしばしば聞かれますが、現時点における最も妥当な答えは「 幼少期においては発症リスクだが青年期以降では予防効果がある」となるでしょう。 猫アレルギーが治ったという話は本当か? 生活環境の改善が偶然にも減感作療法につながった可能性があります。 「減感作療法」(脱感作療法)とは、低濃度のアレルゲンにあえて触れさせることで、体を徐々に慣らしていく治療法のことです。 一度は猫アレルギーを発症したものの、生活環境改善することによってアレルゲンとの接触機会を減らすことはできます。 アレルゲンが少なくなった状況を「低濃度のアレルゲン」と考えると、長期的にその環境に暮らすことにより、いつの間にか体が慣れてしまうという事はありえます。 「猫アレルギーが治った!」という逸話があったとしても、 必ずしも嘘や本人だけの思い込みとは言い切れないでしょう。 なお2019年に行われた最新の調査では、猫の唾液に含まれる主要アレルゲン「Fel d 1」のレベルが、加齢とともに減少することが確認されています。 飼い主の努力のほか、猫の体質の変化も猫アレルギーの自然寛解に関係しているのかもしれませんね。 もう猫を捨てたい… どうしてもアレルギー症状がおさまらないときは新しい飼い主を探しましょう。 生活環境を改善したにもかかわらず、どうしてもアレルギー症状がおさまらないときは 最後の手段として新しい飼い主を探します。 里親探しを仲介しているサイトがいくつかありますので利用すると効率的でしょう。 間違っても保健所や動物愛護センターに持ち込んではいけません。 これでは「譲渡」ではなく「飼育放棄」になってしまいます。 里親の候補者はひょっとすると「アレルギーを言い訳にして猫を捨てようとしているだけでは?」と疑うかもしれません。 病院に頼んで医師の診断書を出してもらいましょう。 体質であることが証明されていたほうが、話がスムーズに進むと考えられます。 また飼い主本人が花粉アレルギーを猫アレルギーと勘違いしているケースもこれで判明します。 逆に里親候補者がいかがわしい人間で、虐待をしたり繁殖猫として利用してしまうかもしれません。 TwitterやFacebookで「猫が欲しい人いますか?」と安直に呼びかけるのではなく、しっかりと 相手の身元や素性を確認し、飼育環境が整っていることを確認しましょう。 地元に民間の動物保護団体がある場合、事情を説明して譲渡会に参加させてもらうという方法もあります。 団体が設定している「譲渡条件」がきっと役に立ってくれるはずです。

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