あの 時 あたし が 欲しかっ た もの は。 あの時あたしが欲しかったものは 間違いなく貴方でした。

#5 あの時私が欲しかったものは間違いなくあなたでした Ⅲ

あの 時 あたし が 欲しかっ た もの は

上映中、私はずっと半泣きだった。 私は氷魚くんだった。 迅だった。 まず私の性癖の一つをご紹介させてください。 (?) ルが1つのパジャマをシェアすることです。 映画冒頭、パートナーの迅()と渚(藤原季節)はお互いの服を着て「似合ってる」なんて言って笑いあっている。 何て幸せな世界だろうと思った。 それと同時に、異性パートナー間でも成立するだろうやりとりだけど、同性であることでより違和感がなく、そしてものであるように感じた。 そのあとで渚から発せられる「別れようか」の言葉。 冗談だと思って笑ってしまう迅。 言葉通り別れた2人は別々の人生を送ることになる。 前いた環境から逃げるために誰も自分のことを知らず、また特別親しい人を作らないために田舎に暮らす迅。 そこへ娘・空を連れた渚がやってきて、一緒に住もうとする。 私は憤慨する。 過去の恋をふっきれたとしても(実際にはふっきってなさそうだったけど)、ずっと一緒にいようとすら思っていた相手との別れによって生じた傷は大きい。 同性愛者と思っていた元パートナーが娘を連れていたときのショックは大きいだろう。 自分と別れて誰かを愛し、結果子供がいるなんて。 自分では絶対に与えてあげることのできない存在。 絶望と怒りと混乱。 誰が何を説明せずとも推測できるだろう。 妻とは離婚する予定であるという。 迅に相談もなく迅のところに居座ろうとする渚。 この時点で私は渚が大嫌いだった。 どんな事情があれ、一つ屋根の下なんて信じられない。 (のちのシーンと前後するけど、離婚調停のあれこれで弱り酔っ払い、キスをしようとしてきたときなんて寒気が止まらなかった) 初めは娘の空も懐いてはおらず、迅に対して恨みがましい目を向けることもあったが、次第にお互いを受け入れるようになる。 「迅くんも(一緒に遊びに行こう)」と態度が軟化してきたときには母性だか父性も芽生えるだろうなと思った。 基本的に無表情な迅が、初めて笑ったのはクリスマスツリーを飾り付け、空が喜んだとき。 記念写真を「3人で撮りたい」と言ったとき。 (その前にもあったかもしれないけど) こんな毎日が続いていくのならいいのかもしれない。 そう思うのは、そううまくはいかないだろうって予想できてしまうからなんだろうなとぼんやり考えていた。 3人で暮らしていたところに、妻が空を迎えに来る。 渚が勝手に空を「こんなとこ」に連れてきてしまったため、連れ戻しに来たのだ。 娘を渡したくなくてすがりつく渚。 母親に久しぶりに会えて嬉しくてついて行ってしまう空。 それを見ているしかない迅。 私は迅であるので(違うよ)、自分の好きな(好きだった?)男が自分よりも、自分を捨てて愛した女、そして娘を大切にしていることをまざまざと突き付けられたのだった。 はー辛い。 一方で私は妻の玲奈()でもあった。 主夫の渚に代わって働いているため、娘の好物も好きな絵本も知らない。 仕事と家事と育児をワンオペなんて、この世界の誰にとっても難しいのは自明であるのに、離婚調停で相手方の弁護士にそこを突かれてうまく言い返せない。 もちろん迅も渚も偏見まみれの尋問を受けて傷付いたり、自分たちの置かれている社会的環境を改めて実感させられたりもするのだけれど、私は働く女であるので、きっと同じ状況になるのだろうなと思い至って今から苦しんだのである。 子供の親権の話であるので、どちらが良い環境であるのかが争点になるのだけれど、(シングルマザー(同じ陣営のはずの母親も完全な味方ではない)VS 男性の同性パートナー)生物学的に親であることって強いなって思ってしまった。 だってどっちかは親になれるんだもん。 ただのシングルなんて自分で産まない限り親になれないんだもん。 これに関しては確かによい養育環境が〜〜という理由でそうなるのはわかるんだけどな。 今後同性のパートナーが里親になりたいって申し出たら受け入れられてもらえる未来がくるんだろうか。 (これは以前調べてから情報更新してないから今はどうかわかんないけど) 迅は美里さん(松本穂花)に告白されて断る。 このときに「同性愛者だから」と理由を言うことはなかった。 このことについて私は特に自ら言う必要もないだろう(なんて自由だから)と思っていたんだけど、本当は同性愛者だと知られることの弊害を恐れてだったんだなと知った。 多分卒業してすぐ勤めた会社で同性愛者の疑いをかけられたこと。 同性愛者だったら1回くらい寝てみてもいいかな?と言われたこと。 (そして渚が別れを告げた理由もここでなんとなくわかる) 同性愛者(マイノリティ)について興味津々なのはわからなくもないけど、不躾にぶつけていい言葉かどうかは私は「」で学んだ。 未見の方はこちらもどうぞ。 渚の身勝手さについて文句はいろいろあれど、迅も玲奈もしっかりと代弁(代弁??)してくれていたので、ここでは割愛する。 すっきりした。 同性愛者故、「普通」扱いされてこなかったから、結婚して子供ができて「普通」扱いされることで自分が救われた気持ちになったのはいいけど、そのツール扱いされた妻と翻弄される迅には同情を禁じえない。 今思い出しても許せない気持ち。 やっぱり誰でもいいから男、じゃなくて迅じゃなきゃだめだって抱きついて泣き出す渚は相変わらず気持ち悪かったけど、拒んでも拒みきれずに泣き声になってしまった氷魚くんの演技すごかった。 100点。 泣いたわもう。 空ちゃんはうっかりパパと迅くんがキスしてるのを見てしまって、それを人前で話してしまう。 狭いコミュニティでは広がってしまうのは自明で、働き口を見つけた渚の代わりに迅が出て行こうとしている。 (出て行こうとしていることから、ゲイなのを言わないじゃなくて隠そうとしていたんだなと思った) 唯一定期的に交流をしていたのじいさんに「人の噂なんてすぐ消える(意訳)」と言われて、そのじいさんのお葬式に3人で出席していることから、出て行かない選択をしたんだなとホッとする。 空ちゃんに「パパが迅くんを好きで、迅くんがパパを好きなのはおかしくないよね」って言われて、この価値観は迅と渚の交流がまた始まったことによって生まれたんだなって思って嬉しくなった。 その言葉に後押しされて迅は集落の皆さんの前でカミングアウトをする。 誰もが固唾を飲んで見守る中、気にせず飲み食いを続ける(6歳の子供に盲牌を仕込むファンキー)ばあちゃんが画面の手前に映り続ける。 「この歳になると男も女も変わんないよ」。 誰もひそひそ話なんかせずに、そんな2人を受け入れる。 優しい世界。 この映画は迅と渚と玲奈が空の自転車の練習(成果の披露?)に付き合っているところで終わる。 観客がこれがラストシーンだろうなって思えたのはもちろんカメラワークもなんだけど、空の希望であった「パパとママと迅くんと一緒」が叶っていたから。 ずっと一緒にいるわけではないけど、今後もありえる未来で、特別すぎるシーンではないんだろうなって思えた。 そしてこのシーンでは渚を挟んでの関係である迅と玲奈で秘密の共有が行われる。 (余談だけどこれは私が大好きな映画である「彼が愛したケーキ職人」にも通ずるところがあってちょっと感動した) マイノリティにやさしい世界が現実でもはやく実現しますように! seamlesspants.

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ジレンマ 歌詞 山根万理奈 ※ quiz.interreg4c.eu

あの 時 あたし が 欲しかっ た もの は

【ネタバレ注意】叛逆の物語 ほむらちゃんのメガネの話 ほむらが眼鏡の自分、メガほむを嫌っていたのかというと、どうなんでしょうね。 僕はメガほむって、上のエントリで書いたように、叶わなかった想い、見果てぬ夢の象徴みたいなものだと感じていて、眼鏡をかなぐり捨てるっていうのは、目的の為にそれを諦める「もう誰にも頼らない」覚悟の表れだと思っているんで。 だってメガほむのときは杏子に頼るけど、クーほむになったらそれをやめてしまうんだよ、ああ。 でも、ほむらが自分を許せないというのはその通りでしょうね…。 自分の弱さがまどかに自分を守らせ結果的に殺してしまった(1周目) 自分の願いがまどかを魔女にしてしまった(2周目) 自分を殺してとまでまどかに言わせ、この手で殺してしまった(3周目) ループを繰り返し、因果を巻き付け、まどかを最悪の魔女となるよう仕向けてしまった。 最後には円環化という自己犠牲(一種の自殺)までさせてしまった。 そして今、に付け入る隙を与えてしまった。 まどかを傷つけ、殺し、殺させ、今また危機に陥れているのが自分自身だという事実はどれ程にほむらを蝕み、自責の念を与えることでしょう。 ほむらの魔女、ホムリリイが断頭台に向かうのは自らを裁く為なのでしょう。 顔の上半分がないのは、眼鏡をかける部分であるという面白い指摘が言及したまとめにありましたが、そのホムリリイの歩みに逆らって痛々しいまでに地面を引っ掻くのは、眼鏡と並んでメガほむを構成していた三つ編みを結んでいた紫のリボンです。 私には、眼鏡を捨て様々なものを諦め、1人になろうとするクーほむをメガほむが必死に押し留めようとしているようにも見えました。 でもホムリリイの足は止まらない。 深い深い自責をそこに感じます。 自責し自分を殺そうとするほむら(ホムリリイ)に、仲間たちが1人で抱え込むなと叱りつけ、止めようとし、まどかがそんなことしないでいいんだよと救済の手を差し伸べる。 でもそのまど神様の腕は傷だらけであるとほむらの目には映る。 その傷は、その前にインサートされた3周目の映像、ワルプルギス戦後に倒れ魔女化しかけ、ほむら自らが殺した時のまどかの腕と同じ場所にあるのです。 まどかは傷だらけになって自分の救済をしようとしてくれている。 しかし、しかも、その傷をつけたのは自分自身なのだ。 誰よりもまどかを傷つけたくなかったほむらが、そんな救済、受け入れられるでしょうか? 自分で選び、傷を負ってまで行っていることだからこそ、まどかのその意志は尊重されるべきだとも思います。 でも、それを言ったら、まどかだってほむらの意志(「私なんか助けるよりも、あなたに生きててほしかった」)を裏切っているわけです。 ほむらはループの間中、まどかの優しさと勇気にずっと裏切られ続けてきたとさえ言える。 インサートされた3周目というのは、ほむらにとってはまどかに騙されてグリーフシード(これオクタヴィア、さやかちゃんのなんだよねぇ。 今回考えるとまたなんと因果な)で強引に救われた回でもある。 ほむらが叛逆するのは、やられたからやり返したんだっていう風にとることもできると思います。 自責からの逆ギレと思うと、なんだかとても人間らしい気もしますね。 そしてこの映画の最終局面は、「鹿目さんとの出会いをやり直したい。 彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたい」というの最初の願いに再度立ち返ります。 今度はそこに眼鏡のはいない。 魔女結界内に描いたかつての夢の世界のようにはほむらはしませんでした。 悪魔なのに(悪魔だから?)選別し、たった1つの願いだけを選びました。 その意味は、少し考えたいと思います。 snowstep.

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#1 あの時私が欲しかったものは間違いなくあなたでした Ⅰ

あの 時 あたし が 欲しかっ た もの は

「手塚・・・、仕事の話があるからちょっと来 い」 「え・・・、あ・・・ハイ」 歯切れの悪い返事をして、澁澤さんに軽く頭を さげて、国木田さんに向き直った。 でも・・・国木田さんの視線は澁澤さんに向け られたまま そして怖いくらい睨みつけている様に見えた。 そして相対する澁澤も・・・見たことないくらい 鋭い目つきで国木田さんを見ていた。 「ねぇ、晴ちゃんの上司? はじめまして、J社で機長しております澁澤です」 渋澤さんの鋭い目つきは一転していつもの優しい 目に戻り、平然と自己紹介をする姿に私は見間違 いだったかと胸をなでおろした。 「ANAで機長しております国木田と言います」 なのに一方の国木田さんは渋澤さんを睨みつけた まま口元だけニヤリと笑った。 しばしの気まずい沈黙 「晴ちゃん今日は何時上がり?」 「え・・・ああ、18時にはあがりですけど」 緊迫した空気を払うような渋澤さんの問いかけに 私は張り付いたように声がかすれて思うように声 がでない 「俺は19時に上がるんだけど、明日休みって 言ってたよね・・・俺も休みとったから明日ま でずっと一緒に居たいな?」 「ふぇっ・・・えっと・・・」 突然降ってわいた話に先約があるといった手前、 国木田さんの前でどう返事をしていいか困惑す る。 「普通のデートでもいいけど・・・そろそろ返 事が聞きたいから・・・ね?」 「わか・・・・・・ひゃぁっっ」 返事をする前に突然国木田さんに腕を引かれ、驚 いて振り返ると国木田さんが無表情で冷たく私を 睨んでいた。 「仕事だ・・・手塚っっ、チンタラしてねーで そろそろ来いっっ すみませんね・・・渋澤さん」 そして私はそのまま引きずられるように渋澤さん の前から連れ去られた。 [newpage] 「痛いっっ、ちょっと腕離してください・・・・ ・・・」 「仕事中に男とイチャイチャしやがって何考えて る」 人気のない廊下でドンと壁に追い詰められ押し付 けられ、逃げ場がない 「イチャイチャなんて・・・してません」 「してただろ?」 関係ないっっ、何でここまで言われなきゃいけな いのと怒鳴ろうとした時、ここに近づいてくる人 の声と足音に気付いて渾身の力で国木田さんを突 き飛ばした。 「・・・仕事の話じゃないなら、失礼します」 これ以上、心を掻き乱さないで・・・ お願いです 無遠慮に私を惑わず国木田さんが今はただ煩わ しかった そして私はフライトまでの時間国木田さんと一緒 に居たくなくてまた逃げる様に駆けだした。 帰りのフライトもコックピットが重い空気に包 まれ必要最低限な言葉だけであとは無言で羽田 へ到着。 報告書も書き終えてこの日のフライトは終了 結局メールでオーケーの返事をしたので渋澤さ んとの約束があるた私は急いでと会社を後にし ようとした。 なのに・・・ 「話があるっていったよな、先に約束したのは俺 だ」 職員通用口でまた強く腕を掴まれ、振り返るとき つく自分を睨む国木田さんがいた。 [newpage] 「えっと・・・話って?」 何でもない風を装って首をかしげて見せたけど 腕を掴む力は緩まない 「ちょっとこい・・・・・・」 車に強引に連れ込まれそうになって慌てて強くつ かむ手を振りほどいた。 「あの・・・急ぐんで、ここで話してもらえませ んか? 長くなるなら後日ってことで・・・」 「なに警戒してる?俺はお前の元教官だぞ」 警戒しないわけない 千歳での国木田さんの行為は上司として行き過ぎ だったと思う。 でもその強引さに抑え込んだはずの想いが甘く疼 いたのも事実。 さっきも・・・そして今も、国木田は元教え子を 見る目つきとは程遠いギラついた獲物を見るよう な視線で私を見ている。 ここまでされれば鈍感な私もさすがにわかった。 国木田さんの気持ちが・・・ 私をどう思っているのかを でも・・・もう欲しがらないと決めた貴方の心 切り捨てたいと決めても少しずつ常軌を逸する 千里がまだ心配だと思っているから・・・ こうなると意地なのかもしれない 「逆らうのか・・・上司命令だ、早く来い」 師弟関係を持ち出して、貴方は私が必死に守った 思い出を汚そうとするの? どんな思いで守ったのか、どんな思いで貴方への 想いを断ち切ったのか・・・ それは私の問題で関係ないと言われればそれまで だけど でも・・・ それは絶対に許さないっっ [newpage] 「・・・・・・もう義用務終了したんで仕事の話 なら明日にお願いします この後約束あるんで、別に警戒なんかしてません よ」 厳しく指導してくれて私の夢を叶えてくれた貴方 顔をクシャっとしわくちゃにして笑う貴方を見て 可愛いと密かに胸をときめかせたり、優しく抱き しめて悲しみの底にいた私を慰めてくれた綺麗な 私だけの思い出を貴方は汚そうというの? 「約束ね・・・さっきの男としてたよな、そんな に好きかよ・・・あの男が?」 「プライベートまで上司に報告しなきゃならない んですか?」 質問に質問を返したら、苛立ったのかチッと舌打 ちが聞こえますます威圧的に睨みつけてくる。 でも私も負けない さも何でもない様にその睨みを受け止めて笑った。 「なぜ笑う?」 「別に・・・理由はないですけど、話ってそれ だけですか?」 いまこの人に隙を見せたらダメだと警戒音が頭 の中に鳴り響く。 まだ未練がましく貴方を好きだと思う心が「囚 われたい」と叫ぶのを封じ込める。 「・・・・・・」 「じゃあ急ぐんで帰ります」 無言のままの国木田さんにペコリと会釈をして 背を向けた。 そう・・・このまま歩き出そう 守りたかった師弟関係も友情ももう何もいらな い。 綺麗な思い出を守って空を飛べたら幸せなのだ から・・・ 歩き出してすぐにスマホに着信を知らせるバイ ブが響く 相手は澁澤さん。 「もしもし」 『あっ、晴ちゃんもう帰れるの?』 歩きながら通話に応じれば、聞こえてくる澁澤 さんの優しげな声に国木田さんに相対していた 時の緊迫感がほぐれてホッと安堵の息をついた。 [newpage] 「会社出たところです・・・今から第一の方に 向かいますね」 『いや、もうすぐそっちに着くから待っててよ』 密かにきつく握りしめていた拳を緩めるとゆっく りと血が循環を始め冷えた指先に熱が灯る。 だから・・・油断していた。 そっと背後から近づくその存在に・・・・・・ 「あっ・・・!! 」 いきなり通話中のスマホを奪われたと思ったら、 悪魔の様な笑みを浮かべて自分を見下ろす男が 自分の目の前にいた。 「残念だったな・・・コイツは俺のもんだから 待ち合わせにはいかせない あんたにはもう会わせない」 静かに低く響く声で電話口にそう告げて、通話 を切った。 「ちょっっっ、国木田さんっっ」 あまりのことに開いた口がふさがらず、怒りが こみあげてくる。 「煩いっっ、お前は・・・お前だけは誰にも渡 さない もう小田にも・・・誰にも邪魔させないっっ」 再び着信で震えた奪われたままのスマホの電源 を落としそのまま返されることなくスーツの胸 ポケットへ・・・ 「返してっっ、もうヤダっっ」 取り返そうと手を伸ばすと国木田に腕を掴まれ 胸の中に抱すくめられた。 「いやぁぁっっ、澁澤さんっっ助けてっっ」 「あの男の名前を呼ぶなんてな・・・どうして お前は俺の神経を逆なでするのが上手いんだよ ?」 暴れる私を引きずって車の後部座席に押し込め 、悪魔の様な笑みを浮かべたまま覆いかぶさっ てくる国木田さんに唇を貪るように奪われなが ら胸を弄られた。 [newpage] 「んっっんんんっっ」 力いっぱいの抵抗は易々と国木田さんに抑え込 まれ、舌に噛り付いてやろうとしたところを顎 を掴まれなすすべもなく無遠慮に私の粘膜を軟 体動物のような舌が犯していく。 「このままここで犯してやろうか」 「やだぁぁ、大嫌いっっ貴方も千里も・・・・ 私にもうこれ以上関わらないでっっ」 「出来ない相談だな・・・さてとこれからたっ ぷりと抵抗するのが馬鹿らしくなるくらい可愛 がってやるからな・・・ 楽しみにしとけ」 抵抗できない様に後ろ手にネクタイで拘束され 後部座席の何かの取っ手に括り付けられ身動き ができない。 そしてゆっくりとその場からの国木田さんの運 転する車が走り出した。 その時丁度目の前にには心配して息を切らせて 私を探して名前を呼ぶ渋澤さんの姿 「お前の元カレが未練がましくお前を探しに来 たぞ」 「し・・・ぶさわさっっっしぶさ・・・わさん っっ」 澁澤さんの横をワザとゆっくりと通り、国木田 さんと澁澤さんの視線が一瞬絡み合う。 ハッとした澁澤さんが慌てて国木田さんの車を 追いかけるも、国木田さんはすぐさまアクセル を踏んでその場を走り去った。 「くそムカツク野郎だな・・・」 「うっっ・・・なんでぇ・・・要らないのにも う捨てたいのに」 一縷の望みを絶たれ、私はただ泣くしかなかっ た。 そして国木田のマンションに連れ込まれ、その まま寝室のベットへと押し倒される。 「愛してるよ・・・手塚」 「やぁっっ、聞きたくないっっ助けてっっ渋澤 さん」 現実を見たくなくて目をギュッと瞑ってただ澁 澤さんの名前を呼んだ ここまで来てしまったら助けてくれるはずなん てないのに・・・ [newpage] 「煩いっっ黙れよ・・・その名前は二度と呼ぶ な」 助けを求めて言葉を紡ごうとする唇が荒々しく 塞がれ、全ての言葉を国木田さんが吸い取って いく。 「ん・・・っっ」 心のどこかで諦めながらも求めていた二度目の くちづけは、悲しくて・・・涙の味がした。 くちづけられながら、乱暴に私のブラウスを国 木田さんの手が左右に引き裂きボタンが弾け飛 ぶ。 「イヤァーーっっ!! 」 首を左右に振ってくちづけから逃れ、あまりの ことに悲鳴を上げた。 なんで? 私が何をしたというの? ここで本当に貴方に犯されてしまうの? 「やめてっ、何でもするから・・・・これ以上 貴方が私に構うと今度こそ千里が壊れちゃう」 「くっ・・・とっくにもう壊れたんじゃねぇか ・・・あいつは?」 なんで・・・? なんで貴方がそんなひどいこと言うの? 千里はあなたのことがただ好きなだけなのに ・・・・・・ 全てが壊れていく そして私が呆然と見てる前で国木田さんが悪魔 の様にゆっくりと口角を上げて「聞かせてやる よ・・・あいつの末路を」と・・・嗤った。 続く 次は同じ分だけ国木田さん視点に戻ります。 千里が退場したので国木田さんの黒さと狂気が 溢れんばかりです。 黒木田祭りに変更です。 ラッセラ~ そしてお知らせとは~ この度、フォロワー様がありがたいことに300名 に到達したので、記念にそのうち何かをアップしよ うかと思ってます。 その何かはマイピク限定でアップしている「逮捕し ちゃうぞ 限定版」の続編です。 通常にアップしても話が分からないと思うのでもち ろんマイピク限定になります。 フォロワー様へのお礼なのになぜそっち?とは 思いますがそのうち投稿しますので気長にお待ちく ださいませ~.

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