ある 日 お姫様 に なっ て しまっ た 件 について ルーカス。 ある日、お姫様になってしまった件について 3 (FLOS COMIC)

漫画「ある日、お姫様になってしまった件について」25話のあらすじと感想!ネタバレ有り

ある 日 お姫様 に なっ て しまっ た 件 について ルーカス

練習 ~private Lessons~ 知っていた。 勘違いされてるかもしれないってこと。 イゼキエル公子とはもちろん仲良くしていただいてるけど、それは年が近いというだけに過ぎない。 外で会えばやっぱり男主人公だから格好いいし、でも私が夜に思いだしてしまうのは別の人だってこと。 だから今日だってこんな言い訳をつけて彼を呼び出した。 向かい合って座って彼を見つめるなんて勇気を持つことはできないけど、それでも私は彼の隣に座りたいと我儘を言った。 そんな私の我儘もちゃんと叶えてくれる、いつだってそうだった。 自分のことのように親身になってくれて、それでいて私を気遣っているのを感じさせない。 後から気づく彼の優しさにいつしか魅かれているってことを、私は言いだせないでいた。 目の前にあるグラスをぐっとあおってみた。 でもほんのりと風味付け程度にしか入っていないお酒でなんか全然酔えなくて、私は今日言いたいことを頭の中で何度も反芻する。 いっそ酔ったふりをすれば告白できるんだろうか。 私はグラスをあおる度にそんな事を考える。 「だーかーらー、聞いてるのルーカス?」 「はいはい、聞いてるって。 お前も結構飲んだんだろう。 酒に弱いって前から行ってるんだから、そろそろ終りにしようぜ。 ほら、もう寝ろって。 」 彼は立ち上がった。 まだ、まだ言えてない。 私は少し焦り気味に彼の服の裾をひいた。 そして見上げた先の彼の表情に今まで自分の言えなかった言葉を吐きだしていた。 「・・・まだ相談・・・できてないんだけど。 」 きっと彼にはわかってしまったかもしれない。 私が全然酔えていないことを。 それでもよかった。 ルーカスに自分の思いが少しでも伝わるのなら。 ルーカスは小さくため息をこぼしてもう一度私の隣に腰を下ろした。 「で、何か悩んでるの?」 会話はルーカスから切りだされた。 彼の声に私の心臓は早打ちを始める。 私の口から言葉なんか発せられるはずもなかった。 彼がグラスをとってごくりと飲み下す、その音が合図だった。 「私ね・・・経験ないんだよね・・・。 」 私は意を決して言葉を発する。 こんなことが言いたかったんじゃない。 自分の頭の中で自分の言葉を否定をする。 当然返事が返ってくるはずなんかなく、私はまくしたてる。 「男の人ってやっぱり経験のない女って面倒だよね。 」 ルーカスはそう思うの? それでも私は。 「それで・・・ルーカスにお願いできないかな、って思うんだけど・・・ダメかな。 」 想いが届かないのならせめて体だけでも繋がれたら、藁をもすがる思いだった。 いたたまれなくなり私は目を瞑る。 堅く堅くとじて、そして私は自分の言った言葉に絡めとられる。 もう少し、もう少しだけでも自分の気持ちをきちんと伝えられなかったのだろうかと。 「・・お前はそれでいいの?」 彼の言葉に弾かれたように私は唾をのみ込んだ。 その言葉の意味は・・・。 「お前がいいんだったら、教えてあげなくもないけど。 」 彼の言葉に弾かれるように私は彼を見つめる。 勘違いされててもいい、私を好きでなくてもいい、ルーカスに触れてもらえるんだったら。 私は心の中で叫んでいた。 「・・じゃぁ目を閉じて。 」 「うん。 」 私は彼の言葉にうなずく。 そして瞳をとじた。 彼の吐息が感じられるほどに近づく気配に私の鼓動は異常なまでに早まっていく。 唇に彼の温度を移しながら私を貪る彼。 これがキス。 甘く、柔らかい感覚に酔いしれる。 いつまでも触れてほしくて甘い吐息がもれる。 瞬間、彼の唇が離れていく。 私に寂しいという感情を残したままに。 はぁ・・・大きく息が吐きだされた。 彼のキスを反芻するように私は唇をかみしめる。 「今のは練習。 」 そういってルーカスは私の唇に指をたてた。 彼の指の触れたところから熱をもつ。 「練習・・・。 」 私は熱を逃すように彼の言葉に続いた。 「そう練習。 うまくならないと次のステップに進めないから、もっと練習しないとダメかな。 」 ルーカスの言葉に体の芯から熱くなるような感覚に襲われる。 「もっとうまくなるように場所を変えるから。 」 耳元で囁かれる彼の言葉に体ごと持っていかれるようだった。 「練習するね・・。 」 自分の口からそう告げるだけで精いっぱいだった。 練習するよ。 ルーカスが教えてくれるとおりに。 ルーカスの好きなようになるから、私の事を見てくれる? そんな心の中を見せることもできなくて、私は彼の腕にすがる。 もう離したくはない。 彼を捉える茨になりたい。 そのまま彼を絡め取って閉じ込めてしまいたいのに。 そんな事も言えず私はくるっていく。 本当に言いたい言葉をいえないまま夜は更けていく。

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#ある日、お姫様になってしまった件について #ルーカス 夜はすべての人に平等に与えられるから(ある姫)

ある 日 お姫様 に なっ て しまっ た 件 について ルーカス

『私ったら』 むすっとした表情でソファーに寝転がるアタナシア。 それをフィリックスは不安そうな表情で見ています。 『ジェニットをそれほど気に入ったなら,ジェニットだけ呼べばいいのに。 覚えてもいないのに、どうして私を呼び出して…』 『パパ憎い…』 『お姫様』 そう言い、フィリックスは膝をつきアタナシアに目線を合わせます。 『そうではありません。 陛下はお姫様を差別されたのではありません。 マグリタさんは、アルピアス公爵家の客ではありませんか。 陛下は本来感情を表に出さない方です。 それはお姫様もよくご存知ではないですか。 そんな陛下が率直に感情を露にしたのは、お姫様との時間を安らかに感じたからです。 以前のようにです。 まだ記憶が戻りませんが、きっとすぐよくなるでしょう。 』 そう言われて少し赤くなるアタナシア 恥ずかしいな 『うん…』 『ぶつぶつ言ってごめんね。 ありがとう、フィリックス。 私が敏感すぎたみたい』 『とんでもございません』 そう言われ,フィリックスは胸を撫で下ろします。 リリアンさん,私やり遂げました! リリー:私がいないときはお姫様をよろしくお願いします 数日後 『お姫様!お姫様!』 そう言い,急いで走ってくるアンナ。 『アルピアス家の公子が謁見を要請しました! 』 アタナシアはちょうどイゼキエルからの青い鳥を世話してました。 『事前連絡もなしにこんなに急に? 』 『私達も困るといいましたが、折り入って姫様に申し上げたいことがあると… やっぱり断りましょうか。 』 お世話になったのに、去ってから連絡もできなかったな ちなみにハンナはイゼキエル推しのようです。 『いや、謁見を許可するよ。 すぐ行くと伝えて』 『あらあら! お姫様、じゃ急いで侍女達を呼んで新しいドレスを…』 『いいよ,そのまま行くね』 『お姫様,じゃあこれも…』 それをリリーは少し青ざめた表情で見ています。 リリー:お,お姫様… 『謁見を許していただきありがとうございます。 お姫様』 イゼキエルは右手を胸の前に置き,貴族らしく挨拶をしました。 『お元気でしたか?公子』 イゼキエルに笑顔を向けるアタナシア。 『お久しぶりですね。 どうしてこんなに何の知らせもなく訪ねて来たんですか?』 『父について入宮しましたが…。 もしやと思って伝言を送りました。 』 部屋の外では野次をしていたメイド達がリリーに追い出されています。 リリー:出て行きなさい 左メイド:酷いです! 右メイド:あらら 『皇帝を通じて許可を得ることは永遠に不可能のようですから。 』 アタナシアは鬼のようなクロードを思い出します。 『この前は本当にありがとうございました。 心の余裕がなくてすぐ連絡できませんでしたね。 ごめんなさい』 『いえいえ。 お元気そうでなによりです。 』 そう言い,キラキラの笑顔をアタナシアに向けるイゼキエル。 『はい、公子も元気に過ごしましたか? 』 『そうですね』 今更ながら,本当にハンサムだな お屋敷の中にいたときは余裕がなくて気づかなかったけど,一段と大人っぽくなったよね 『ジェニットにお姫様がよくいらっしゃると話は聞きましたが…陛下はまだ完全に回復されたのではないそうですね。 色々と大変でしょう。 とても優しいと』 話題があまりないからだとしても イゼキエルは少し遠くを見つめ,カップを机に置きます。 『ジェニットは…いい子です。 実の妹のように思っています。 』 … … … …? しばし、二人の間に沈黙が生まれます。 『そういえば、公子は雇用人たちにもいつも親切でしたね。 私がアルピアス邸で過ごしていた時、それがすごく印象的でした。 』 『当然のことです。 忙しいところ、私に細心の注意を払って…あ、もちろん私じゃなくてもそうしたと思います』 表情がよく見えないイゼキエル。 『…いいえ。 誰にでも親切にすると言うわけではありません』 そう言い,イゼキエルはまっすぐアタナシアを見つめます。 (ストレート 『もちろん、困っている人を助けることは当然のことですが』 まさかと思ったけど。 まさかイゼキエルは私が好きなの? ある程度好感があることはわかっていたけど。 こんなに露骨にアピールを…』 『あ…あの』 (あ、どうしよう? 『公子,私は…』 少し照れ下をむきアタナシアが何が言おうとすると物音が聞こえます。 二人とも音のした方を見ました。 『お歓談中失礼します』 『お姫様,約束の時間になったのでお迎えにまいりました』 そこには大人の姿のルーカスが… 『約束?』 ハッ! 『しましたよね!そうです!』 (ナイス,ルーカス! 『私ったら。 またせてごめんなさい、ルーカス。 公子、残念ですが、今日はもう帰ります。 ごめんなさい。 また会いましょう』 驚く表情のイゼキエル。 『お送りします,お姫様』 『大丈夫です。 私がいますから』 アタナシアを守るようにローブを広げるルーカス。 『公子はそのままお帰りください』 去り際,お互いに睨み合うイゼキエルとルーカスなのでした。

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漫画「ある日、お姫様になってしまった件について」25話のあらすじと感想!ネタバレ有り

ある 日 お姫様 に なっ て しまっ た 件 について ルーカス

練習 ~private Lessons~ 知っていた。 勘違いされてるかもしれないってこと。 イゼキエル公子とはもちろん仲良くしていただいてるけど、それは年が近いというだけに過ぎない。 外で会えばやっぱり男主人公だから格好いいし、でも私が夜に思いだしてしまうのは別の人だってこと。 だから今日だってこんな言い訳をつけて彼を呼び出した。 向かい合って座って彼を見つめるなんて勇気を持つことはできないけど、それでも私は彼の隣に座りたいと我儘を言った。 そんな私の我儘もちゃんと叶えてくれる、いつだってそうだった。 自分のことのように親身になってくれて、それでいて私を気遣っているのを感じさせない。 後から気づく彼の優しさにいつしか魅かれているってことを、私は言いだせないでいた。 目の前にあるグラスをぐっとあおってみた。 でもほんのりと風味付け程度にしか入っていないお酒でなんか全然酔えなくて、私は今日言いたいことを頭の中で何度も反芻する。 いっそ酔ったふりをすれば告白できるんだろうか。 私はグラスをあおる度にそんな事を考える。 「だーかーらー、聞いてるのルーカス?」 「はいはい、聞いてるって。 お前も結構飲んだんだろう。 酒に弱いって前から行ってるんだから、そろそろ終りにしようぜ。 ほら、もう寝ろって。 」 彼は立ち上がった。 まだ、まだ言えてない。 私は少し焦り気味に彼の服の裾をひいた。 そして見上げた先の彼の表情に今まで自分の言えなかった言葉を吐きだしていた。 「・・・まだ相談・・・できてないんだけど。 」 きっと彼にはわかってしまったかもしれない。 私が全然酔えていないことを。 それでもよかった。 ルーカスに自分の思いが少しでも伝わるのなら。 ルーカスは小さくため息をこぼしてもう一度私の隣に腰を下ろした。 「で、何か悩んでるの?」 会話はルーカスから切りだされた。 彼の声に私の心臓は早打ちを始める。 私の口から言葉なんか発せられるはずもなかった。 彼がグラスをとってごくりと飲み下す、その音が合図だった。 「私ね・・・経験ないんだよね・・・。 」 私は意を決して言葉を発する。 こんなことが言いたかったんじゃない。 自分の頭の中で自分の言葉を否定をする。 当然返事が返ってくるはずなんかなく、私はまくしたてる。 「男の人ってやっぱり経験のない女って面倒だよね。 」 ルーカスはそう思うの? それでも私は。 「それで・・・ルーカスにお願いできないかな、って思うんだけど・・・ダメかな。 」 想いが届かないのならせめて体だけでも繋がれたら、藁をもすがる思いだった。 いたたまれなくなり私は目を瞑る。 堅く堅くとじて、そして私は自分の言った言葉に絡めとられる。 もう少し、もう少しだけでも自分の気持ちをきちんと伝えられなかったのだろうかと。 「・・お前はそれでいいの?」 彼の言葉に弾かれたように私は唾をのみ込んだ。 その言葉の意味は・・・。 「お前がいいんだったら、教えてあげなくもないけど。 」 彼の言葉に弾かれるように私は彼を見つめる。 勘違いされててもいい、私を好きでなくてもいい、ルーカスに触れてもらえるんだったら。 私は心の中で叫んでいた。 「・・じゃぁ目を閉じて。 」 「うん。 」 私は彼の言葉にうなずく。 そして瞳をとじた。 彼の吐息が感じられるほどに近づく気配に私の鼓動は異常なまでに早まっていく。 唇に彼の温度を移しながら私を貪る彼。 これがキス。 甘く、柔らかい感覚に酔いしれる。 いつまでも触れてほしくて甘い吐息がもれる。 瞬間、彼の唇が離れていく。 私に寂しいという感情を残したままに。 はぁ・・・大きく息が吐きだされた。 彼のキスを反芻するように私は唇をかみしめる。 「今のは練習。 」 そういってルーカスは私の唇に指をたてた。 彼の指の触れたところから熱をもつ。 「練習・・・。 」 私は熱を逃すように彼の言葉に続いた。 「そう練習。 うまくならないと次のステップに進めないから、もっと練習しないとダメかな。 」 ルーカスの言葉に体の芯から熱くなるような感覚に襲われる。 「もっとうまくなるように場所を変えるから。 」 耳元で囁かれる彼の言葉に体ごと持っていかれるようだった。 「練習するね・・。 」 自分の口からそう告げるだけで精いっぱいだった。 練習するよ。 ルーカスが教えてくれるとおりに。 ルーカスの好きなようになるから、私の事を見てくれる? そんな心の中を見せることもできなくて、私は彼の腕にすがる。 もう離したくはない。 彼を捉える茨になりたい。 そのまま彼を絡め取って閉じ込めてしまいたいのに。 そんな事も言えず私はくるっていく。 本当に言いたい言葉をいえないまま夜は更けていく。

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