シオン アスタール。 #伝説の勇者の伝説 #シオン・アスタール たなばた妄想(ライシオ)

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シオン アスタール

こんぺいとうみたいなお星様が、雲の上にころころ転がっているような空の上。 「ああもう……、なんで南の街はよりにもよって、治安がすぐ悪くなるんだ」 星の灯りのような銀色の長い髪を、右手でくしゃくしゃと握り、盛大な溜息をつく織姫に側に仕えていた部下もつい言葉を紡いでしまう。 「陛下、今宵がどのような夜か、そろそろ思い出されてはいかがでしょうか?」 「は? ……今宵?」 闇色の衣装を纏う部下の表情は、まるで葬式から戻ったかのように不快そうだった。 「ええ……無理に思い出す必要はありません。 思い出されなければ、私が内々に奴を始末しておきましょう。 是非そうされるべきかと思います」 「なんだ? 客でも来るっていうのか?」 書類に目を落としつつ、シオンは「んー」と呟く。 数秒後、その動きがぴたりと止まった。 「フロワード、今日は何月何日だ?」 「七月七日でございます、陛下」 「……七夕か……」 シオンは書類にサインを書きこむと、大きな溜息をついて立ち上がった。 「記念の日でございますから、祝宴をご用意いたしましょうか? 地上の美人を招集致します。 1時間で整います」 「……却下」 小さく呟くと、シオンは机から離れて、部屋を出て行った。 その背中に冷たい視線を送り続ける部下を肩越しに振り返り、彼は小さく笑う。 「特別な夜だと分かっているなら……、邪魔をしないでくれフロワード」 「……」 黒髪の部下の表情は動かない。 しかし、ややして瞼を閉じ、胸の前に手の平をおいた。 「御意」 「……ありがとう」 織姫は歩き出す。 その表情に一瞬浮かべた笑みは、なんともいえない美しさが漂っていた。 土産は背中に背負ったリュックにたんまりと詰め込まれた大量のだんご箱。 向こう岸で暮らす無表情美人と、その妹に荷物を押しつけられたのだ。 常識じゃないか。 「……まったく、あいつらは……」 やっと川を渡り終えて、ずぶぬれのズボンよりも気になる大荷物を地面に下ろす。 どんだけこれが重いのか彼女らはちょっと考えたりしなかったのだろうか。 川の真ん中はぬかるんでいて、だんごの重みでずぶずぶ沈みこもうとしたんだぞ。 そのうえ、浅瀬の川のはずなのに、肉食淡水魚が何故か上流から泳いできたりして。 あれは一体だれの仕業だったのか。 「まあ、無事に着けたんだからいいんだけどさ」 彦星・ライナ=リュートはやれやれと、もう一つ息をつくと、再び荷物を背負い歩き出した。 辺りのこんぺいとう星達がきらきらと、彼の到着を歓迎するように光り輝く。 そしてころころ転がって、彼を約束の地へ導くための道を作り始めた。 「おお……ありがとよ」 声をかけると、星達はきらきらと明滅して喜びを返す。 重いリュックを背負い、濡れた服のまま彦星は歩き続ける。 思い出してしまったら喜びが少し半減する。 そんな気がして。 だけど早く会いたいから、少しだけ駆け足になった。 やがてその場所が見えてくる。 天の川を渡り終えてすぐの坂道を登ったらそのてっぺんに、金色の星がぴかぴか輝くモミの木がある。 去年と変わらぬ金色ぴかぴかな輝きに、ライナの眼差しは優しくなった。 「……やっと着いた」 金色ぴかぴか星の木の下にライナはリュックを下ろした。 けれどまだ織姫の姿は見えない。 まだ着いていないのだろうか? 「……まあいいか」 リュックをクッション代わりにライナはその場に座り込んだ。 今夜一晩とはいえ、朝まではずっと一緒にいられるのだ。 ほんの少しの時間を惜しむなんて、勿体ない。 だが、……暫く待ってみたのだが、相手はなかなか現れない。 「何やってんだよ……シオン」 見上げていた星座がさっきよりも少し西に傾いてきた気がする。 きっと1時間以上待っている。 流石に退屈になってきて、寂しくなってきて、ライナは荷物にそっと身を寄せた。 「……またどうせ仕事とかなんだろうな……」 恐らくそうだ。 去年だってそれで遅刻して、すごく疲れた顔してやってきたりしたから。 だから無理なんてさせられなくて、朝まで二人で星を見上げて過ごしたんだっけ。 「うわっ」 思わず叫んで起き上がってしまった。 だって1年もあってないのだ。 そして2年も触ってないのだ。 「……やばい……」 想像が止まらない。 鼻血が吹き出る前に、首をとんとんと叩いておこう。 ライナは冷静を装い、胡坐で座りこむと無言で首の後ろをとんとん叩いた。 「ひっ!!! 」 「……ライナ」 呼びかけられた気がして。 「だーーーーっ!! 落ちつけ、落ちつけって、俺!! その眼差しに後ろから伸びた手がそっと、目隠ししてきた。 」 「だーれだ」 「……なんだよ……幻じゃないのか」 ライナは舌打ちした。 さっきから本物がすぐ側にいたのか。 その甘い声を忘れるわけがないのに。 「誰だろうなぁ……今年もまた仕事にかかりっきりで約束に遅れてくるような薄情な王様かな~」 「ん。 酷いなぁ……まあ悪かったと思ってるよ」 目隠しに伸びた手はほどかれ、代わりにライナの肩に後ろからぎゅっと抱きついてくる。 「でも今年は去年ほど待たせなかっただろう?」 「……あの星が、あの木の上にある頃から待ってたのに?」 「悪かったよ」 拗ねてみせた効果が出たのか、シオンの声が本当に申し訳なさそうに響いた。 ライナは小さく笑うと、素早く体をぐるりと回して、背後にいるシオンの体を正面から抱き直す。 「わっ」 驚いた相手がバランスを崩して後ろに倒れる。 頭をぶつけないように腕を挿し入れながら、ライナはそのままシオンの体を押し倒すように草原の上に寝転がらせた。 「……今年は顔色いいじゃん、シオン。 去年は死にそうな顔色してたのに」 「ライナこそ……なんか濡れてない?」 膝を持ち上げ、ライナの服の裾をつつきながらシオンが苦笑して見せる。 「当たり前だろ……天の川、毎回俺が渡ってきてんだから」 「かささぎに迎えに行かせるって言ってるのに」 「シオンのとこから来るかささぎ、毎回おかしいんだよ。 違う場所連れてこうとしたり、一度滝の上に連れてゆかれて、その上に落とされたことあるんだぞ」 「……それ毎回不思議なんだよなぁ……誰の仕業なんだろ」 「まじで勘弁してくれよな……」 苦笑しながらライナは、シオンの頬を手の平で撫でた。 変わらぬ声も、話し方も、いつ見ても誰よりも優しく気高く美しい顔立ちも、何もかもが彼が知っているものだった。 忘れられないものだった。 それが今、ライナの手の中にある。 ゆっくり息を殺して、ライナはシオンを真っ直ぐ見据えた。 シオンも目を細め、ライナの顔へと右手をのばす。 「……ごめんな、待たせて」 「どうでもいいよ……そんなの」 伸びてきた手を掴んで、ライナは身を倒す。 顔を近づけて、唇で触れた。 「ん……」 触れるだけのキスから始めるつもりだったのに。 気づけば舌を絡めあっていた。 柔らかな舌に吸いつき、舐めて、キスをたくさん顔中に落とす。 1分1秒も無駄にせぬよう強く強くお互いを求めあいながら、しかし永遠の愛を誓い合う矛盾。 刹那と永久の狭間を埋める七夕の夜に、二人はそんな矛盾を嗤いあいながら、飽くこともなくいつまでも互いの愛を確かめ合うのだった。 おわり。

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伝説の勇者の伝説 [第1話無料]

シオン アスタール

どうも、こんにちは。 今日は、『伝説の勇者の伝説』に出て くる、美しい男、シオン・アスタールの画像を載せてみま した(^^) この、シオン・アスタールという男は、『伝説の勇者の伝説』 の主人公という訳ではないのですが、主人公の友人として、 かなり登場回数の多いキャラとなります(^^) あ、『伝説の勇者の伝説』について、ちょっと説明すると、 この作品は、富士見ファンタジア文庫より、2002年から 刊行されているラノベ作品となります。 アニメの方は、2010年に全24話で放送されました。 ストーリーは、ローランド帝国王立特殊学院の学生、ライナ ・リュートは、いつも寝てばかりで無気力の劣等生。 昼寝だけして過ごすことを望むが、ある日、敵国のエスタブ ール王国が戦争をしかけてきたことで、ライナたち学生は戦 争に送り込まれ仲間の多くを失ってしまう。 戦後シオンと共にローランドのために行動を始めたライナ だが大陸を覆う闇はローランドをも蝕み始めていた。 シオンを救うためライナとフェリスはローランド出奔を決意 する一方で、シオンは北へ進軍を始めた。 シオンの異変の原因を調べるうちにライナたちは、メノリス 大陸の秘密を知ることになる。 という感じの話で、シオン・アスタールは、ローランド帝国 の王になります。 まあ、王様っぽいですよね、雰囲気が。 とにかく、この作品は、非常に人気が高い作品なので、 機会があったら、見てみる事をオススメします(^^) それでは、今日はこのへんで失礼します(^^).

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リリース:キャラクターCD|TVアニメ「伝説の勇者の伝説」公式サイト

シオン アスタール

伝説の勇者の伝説 あらすじ 相反する二人が出会った。 呪われた者として忌み嫌われ、生きる意味を見失っている『複写眼』保持者、ライナ・リュート。 王家の血を引きながら、母が平民であるがゆえに蔑まれてきた、シオン・アスタール。 二人は出合い、そしてこの腐った国を変えたいと、望んだ。 そして革命の末、ローランド帝国王に即位したシオンは、ライナに彼が獄中で書いたレポートを元に、その鍵となる『勇者の遺物』探しを命じ、剣の一族であるエリス家の娘、フェリス・エリスをお目付け役として同行させる。 超絶面倒くさがりで万年無気力のライナと、超絶美人で傍若無人なだんご至上主義のフェリス、どこから見ても相性の悪い二人だが、各国を跨いで『勇者の遺物』を捜す旅の中で次第にお互いを無二の相棒として認め合っていく。 ローランド帝国で二人の動向を見守るシオンもまた、いまだ残る貴族との内部確執、そして他国との争いの予感に王として苦悩しつつも奮闘していく。 だが徐々に、二人の思いはすれ違っていく。 ライナたちがかつて夢見た『みんなが笑って、昼寝だけしていればいいような世界』を作ることができるのだろうか……? 伝説の勇者の伝説 声優• ライナ・リュート:• フェリス・エリス:• シオン・アスタール:• ルシル・エリス:• イリス・エリス:• ミルク・カラード:• ミラン・フロワード:• ルーク・スタッカート:• リーレ・リンクル:• ラッハ・ベラリオール:• ムー・ベラリオール:• ラッヘル・ミラー:• クラウ・クロム:• カルネ・カイウェル:• フィオル・フォークル:• エスリナ・フォークル:• キファ・ノールズ:• ノア・エン:• スイ・オルラ:• クゥ・オルラ:• アルア:• クク:• レファル・エディア:• リル・オルラ:• ティーア・ルミブル:• リューラ・リュートルー:• イルナ・リュートルー: アニメ広場 以下当サイト は各動画共有サイトにあるアニメ情報をまとめたリンク集サイトです。 運営者は動画の違法アップロード、またはそれの推奨・援助を含め著作権の侵害を助長する行為は一切しておりません。 動画・音声・画像等すべての知的所有権は著作者・団体に帰属しております。 動画のアップロード・削除依頼等の質問に関しまては各動画共有サイトへ直接お問合わせ下さい。 なお、当サイトを利用したことでいかなる損害が生じることがあっても、当サイト運営者に責任は及ばないものとします。 リンク切れや紹介記事に不適切な箇所がございましたら、お手数ですがコメント、またはからお知らせいただけますと幸いです。 All Rights reserved.

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