リング フィット アドベンチャー。 初心者必見!!「運動負荷の違いってなに?」【リングフィットアドベンチャー攻略】

リングフィットアドベンチャーを30日くらいプレイしたデブの話

リング フィット アドベンチャー

をついにクリアした私は、得も言われぬ爽快感を味わっていた。 リングコンを持って筋トレなどのフィットネスを行う本作は、よほど運動慣れしていなければなかなかキツい。 しかし、運動が苦手で普段もほとんど動かない私ですらクリアするまでの5カ月間はずっと楽しかったし、一旦クリアしたあとには疲れよりも心地よさを強く感じた。 本作のメインモードとなる「アドベンチャー」は、1日30分遊んだとしてもクリアするのに3カ月もかかる。 各々の都合を考えればもっと時間がかかるだろうし、私もそこまで順調にはいかなかった。 そして読者が何より気になるのは、「身体を鍛えるゲームとはいうが、長い間プレイしてきちんと結果が出るかどうか」ではないか。 ひとまず順を追って結果を見てもらおう。 こちらは2019年2月25日時点の筆者。 このころは体重が増加傾向にあり、顔のぷっくり感もかなりのもの。 この写真を見てさすがにマズいと考え、少し痩せようと努力し体重を3キロほど落とす。 しかし体重が落ちて安心し、運動をやめてしまいまたもや徐々に体重が増え始めた。 そして2019年10月18日に『リングフィット アドベンチャー』と出会うことになる。 続いては2019年12月10日時点の筆者。 このころは『リングフィット アドベンチャー』をプレイして約2カ月になっており、体重が適正状態でキープできるようになった。 だいぶスリムになっているが、筋肉はまだつきはじめたくらい。 そして2020年3月10日の筆者(上半身)。 『リングフィット アドベンチャー』をプレイし続けると次第に筋肉がついてゆき、明らかに全身が引き締まった。 始める前と比較すると体重は約1. 5kg減、体脂肪率は約1. 5%減ほどだったが、骨格筋率(名前のとおり骨格を動かす筋肉で、運動で増やすことができる筋肉の割合)の変化は大きかった。 『リングフィット アドベンチャー』を始める前に気まぐれで行ったジムで計測を行ったところ、骨格筋量は標準以下のやや少ない程度しかなかった。 『リングフィット アドベンチャー』クリア後に家庭用の体重体組成計で骨格筋率を計測したところ、36%と標準からやや高めの数値が出た(できればジムの同じ機器で測りたかったが、新型ウイルスの現状を考えて控えている)。 どうやら筋肉量が増えているのは間違いないらしい。 数値よりも実感が大きい。 腹部・下半身も筋肉がついたおかげか明らかにスリムになった。 少し古いボトムスを履くとまるでズルッグのようになってしまうし、現役のものもかなり余裕ができてしまい、むしろ困っているくらいだ。 「ズルッグ」。 下半身の皮が余っており、それを常に手で持っているというポケモン。 筋肉がついたあとに古いボトムスを履くと、まさにこんな状態になった。 自分の尻を触ると「あれ!? 自分の尻ってこんな高い位置にあったっけ!? 」と驚くくらい、ケツが上方向にワープしているのだ。 もちろん私の筋肉はボディビルダーなんかと比べればかわいいものだが、それでいいのだ。 重要なのは、ゲームばかりして仕事も取材以外は家のなかで済むような人間が、楽しく身体を鍛えられたという事実だ。 『リングフィット アドベンチャー』はその最初の一歩を大事にしている作品なのである。 運動に「ひとさじのお砂糖」を入れてくれるゲーム 映画『メリー・ポピンズ』(1964) ディズニー映画『メリー・ポピンズ』にこんなシーンがある。 部屋の片付けを面倒くさがる子供たちに対し、教育係になったメリー・ポピンズがこう言うのだ。 どんな仕事も楽しくやる方法があるのよ そのコツを見つければ仕事はゲームになる そして『A Spoonful of Sugar』(お砂糖ひとさじで)という曲がはじまる。 ひとさじの砂糖、つまり楽しみがあればどんな仕事もゲームのように喜んでできる、といった歌詞になっているのだ。 確かに、生きるためにしぶしぶする仕事も楽しみがあれば意欲も湧いてくる。 が、嫌なことに入れるひとさじの砂糖を見つけるのは容易ではない。 『リングフィット アドベンチャー』は、そんな運動に「ひとさじのお砂糖」を入れてゲームにしてくれた作品だ。 身体を動かして敵と戦い、レベルを上げて新たなスキルを獲得してどんどん強くなっていく、なのである。 『リングフィット アドベンチャー』(2019) プレイヤーは手にリングコンを持ち、足にレッグバンドを巻きつける。 つけられたJoy-Conは傾きや押し引きの強さを検知し、身体の動きが実際にゲーム内に反映されるのだ。 そしてステージを走り、リングを押し込んで空気砲を発射して木箱を壊し、スクワットやプランクなどのフィットスキル(筋トレやヨガなど)で敵と戦っていく。 ただトレーニングをするだけでは継続が難しい。 だが、RPGのような形にして楽しませれば自主的にできてしまうのだ。 そして、自主的にできることは本当に素晴らしい。 ジムに入会していようとパーソナルトレーナーをつけようとも、運動をしなければ意味がない。 負荷が軽かろうが重かろうが、とにかくしなければまったく意味がない。 そしてどれほど素晴らしく効率のいい筋トレであろうとも、やる気がなければなんの役にも立たない。 『リングフィット アドベンチャー』は、運動における最初の一歩と自主性を育んでくれる筋肉RPGなのである。 ゲームの楽しませる技術が惜しげもなく使われ、活きているのだ。 「褒めてプレイヤーの自主性を鍛える」方針 フィットスキル「レッグレイズ」を行っているシーン。 よく見ると、敵を攻撃している部分に「たるんだお腹が鍛えられてバキバキになる」演出が用意されている。 『リングフィット アドベンチャー』(2019) もちろん、このほかにも本作にはこだわりの仕組みがいろいろと用意されている。 最初に気づくのは褒め言葉の数々ではないだろうか。 本作ではさまざまなフィットスキルを行うわけだが、たとえばスクワットを1回するたびに「ナイス!」、「よしよし!」、「キレッキレ!」などと仲間のリングが褒めまくってくれるのだ。 あるいは、戦闘を終えて敵を倒したりするとEXP(エクササイズポイント、いわゆる経験値)が入りレベルがあがる。 レベルがあがれば攻撃力・防御力もあがり、新たなフィットスキルも入手できるのだ。 さらに運動を一定回数行うと、ゲーム終了時に褒めてくれる仕組みなどもある。 一方で、『Wii Fit』などに存在した「プレイした日はカレンダーにスタンプを押す」といった機能はない。 あれは毎日プレイしようと意識させるのはいいのだが、間が空いてしまうとプレイヤーを追い詰めて逆効果になる。 『リングフィット アドベンチャー』はむしろ「楽しく継続するのが大事なので、無理はしないように」と言ってくれるし、休んだとしてもあえて触れないのである。 終了時に行うスタティックストレッチ。 運動に合わせたストレッチを自動で選んでくれる。 『リングフィット アドベンチャー』(2019) また、運動後のスタティックストレッチでは画面上部にTIPSが出る。 ストレッチのやり方や食生活に関するアドバイスが示されるわけだが、とにかく気が利いているのだ。 たとえば「お菓子を食べるときは温かい飲み物もいっしょに。 食べ過ぎを防いで満足感もアップです」と言ってくれるし、「パンを食べるなら、固いパンや全粒粉のものがおすすめ」と優しいのである。 当たり前だが、身体を絞るのであれば糖分・脂質の多いお菓子は食べないほうがいいだろう。 しかしそれができるのは一握りの人だろうし、そもそもそこまでして本気で鍛えたい人ばかりではない。 まずはできる範囲でやることが大事なのだ。 何より「甘いものを食べてはいけない」と叱りつけるよりも、本人に「もっと身体を絞りたいから甘いものは減らしたり、カロリーの少ないものを選ぼう」と思わせるほうが重要だろう。 スタンプ機能も同様で、「毎日やること」を指し示すのではなく「とりあえず今日やること」を褒める方針なのだ。 『リングフィット アドベンチャー』は褒めて伸ばすトレーニングなわけである。 自分でトレーニングを選べるメリット フィットスキルセット画面。 自由にフィットスキルを選べるほか、特定の部位を鍛えたい人向けのパックも用意されている。 『リングフィット アドベンチャー』(2019) 本作では運動負荷を設定でき、その数値の大きさによってトレーニングのキツさが変化する。 また、バトルで行うフィットスキルはある程度自由に選べるので、「楽なものをやろう」と思えばいくらでも楽ができる。 さらにスムージーというアイテムを使えばフィットスキルの攻撃力が上がるので効率よく進められるのだ。 これは「さすがに問題ではないのか?」と思うかもしれない。 しかし、『リングフィット アドベンチャー』はトレーニングでもあるがゲームでもあるためこれでいいのだ。 RPGである以上、自分なりに選択することがゲームとしての楽しさにとって重要である。 画一的なトレーニングでは、単純にメニューをこなすのとなんら変わらない。 プレイヤーが自分の意思で攻略するからこそゲームになるし、楽しみが奪われないのだ。 また、選べることには良い面もある。 たとえば序盤は適当にやっているだけでも筋肉痛になるが、慣れてくるとまんべんなくやっているだけでは負荷が足りなくなってくる。 そこで腕のフィットスキルのみでとことん鍛える、腹のフィットスキルのみで……と、プレイヤーが自分でよりキツい運動を求めるようにもなりうるのだ。 一定時間でリングコンを押しこんだ回数を競う「大胸筋チャレンジ」。 フレンドとのバトルがアツい。 『リングフィット アドベンチャー』(2019) 「シンプル」というモードではミニゲームやセットメニューもあるので、チャレンジでフレンドと筋力を競ったり、時間がないときは簡単なセットメニューだけで済ませるのもいいだろう。 あるいは「カスタム」で好きなフィットスキルを自由に選べるので、より鍛えたいところを重点的に攻められるし、運動量の調整にも役立つ。 『リングフィット アドベンチャー』は、自由なことによるデメリットよりもメリットのほうが大きいと判断しているのだろう。 そして、選べることは自主性にも繋がっていくはずだ。 ゲームの良さはあるが、決して「楽しすぎない作り」 ボスとなるドラゴ。 いかにもマッチョで強そうだが、意外とかわいい一面も。 『リングフィット アドベンチャー』(2019) 前述のように、本作はクリアまで3カ月以上はかかるだろう。 ワールドは20以上あり、ステージの種類も豊富でミニゲームもいろいろと用意されている。 ステージのビジュアルは、走っていると本当に風を感じそうなほどさわやかだ。 プレイヤーの相棒となるリング、宿敵となるドラゴ、そしてマスター4などのインパクトあるキャラクターも魅力的である。 だが、しばらくプレイしているとステージの使い回しが多いように感じてくるはずだ。 さらにストーリーも大したものではない。 基本はドラゴを止めるために追いかけるだけなのだ。 これを『リングフィット アドベンチャー』の欠点と捉える人もいるかもしれない。 もちろん本作は運動を継続してもらうためにあえて引き伸ばしをしているのだが、実はこの引き伸ばしもデメリットばかりではない。 むしろ、「楽しいけれども、楽しすぎない」作りがポイントなのである。 終盤になると敵に与えるダメージも大きくなり、4桁も当たり前に。 『リングフィット アドベンチャー』(2019) そもそも『リングフィット アドベンチャー』は身体を鍛えるゲームなので、プレイ後に筋肉痛が起こることも当然ある。 やりすぎれば怪我にも繋がるはず。 もし、本作が非常におもしろいゲームだったらどうなるか? 運動負荷を下げて楽に攻略しようとしたり、身体を壊してでもプレイする人が出るのは目に見えているだろう。 結果、本作は「楽しいけれども、楽しすぎない」作りになっているのだろう。 とはいえ、もちろんゲームとしてのこだわりはたくさんある。 私が特に重要だと思うのは音楽だ。 音楽の切り替わり方の一例。 空を飛ぶときはBGMがスムーズに切り替わり、雄大な曲に変化する。 『リングフィット アドベンチャー』(2019) 本作では特定の動作を行う際、シームレスに曲が変化する。 たとえばリズム系フィットスキルを選ぶと手拍子が入るし、空を飛ぶときは雄大な曲になるし、ヨガ系フィットスキルを選べばリラックスさせるようなBGMに変わるのだ。 スワイショウなどのリズム系フィットスキルはBGMのテンポに合わせて行う形になり、うまく動くと曲にシンクロしてさらに楽しくなる。 また、BGMのテンポは雑魚戦・ボス戦・トレーニングジムなどで異なっており、これによりリズム系フィットスキルを行う速さも変わる。 つまり負荷をうまい具合に変えてくれる効果もあるようだ。 曲で場面を盛り上げるのはゲームでは当たり前のことともいえるが、運動にとってもいい効果をもたらしているのである。 コツを見つければ運動はゲームになる 『リングフィット アドベンチャー』(2019) 『リングフィット アドベンチャー』はゲームの楽しさをうまく活かして「まず楽しく身体を動かし、継続的に鍛える」ことを成功させているうえ、しかもゲームとしての主張も激しすぎないのだ。 明日も身体を動かしたくなる素晴らしいゲームである。 なお、アドベンチャーはクリアしたあとに周回のような要素が用意されている。 筆者もクリア後のモードをプレイ中で、今後も楽しく運動を継続できそうだ。 私にとって、幼いころに無理やりやらされた水泳を除けば『リングフィット アドベンチャー』が最も長く続いた運動になる。 「好きこそ物の上手なれ」という言葉があるように、楽しくて自主的にできることは何よりも尊いのだ。 渡邉卓也()はフリーランスのゲームライター。 『リングフィット アドベンチャー』で具体的にどう鍛えたかにまとめてある。

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リングフィットアドベンチャーにも使える!防音、厚手のヨガマット特集

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をついにクリアした私は、得も言われぬ爽快感を味わっていた。 リングコンを持って筋トレなどのフィットネスを行う本作は、よほど運動慣れしていなければなかなかキツい。 しかし、運動が苦手で普段もほとんど動かない私ですらクリアするまでの5カ月間はずっと楽しかったし、一旦クリアしたあとには疲れよりも心地よさを強く感じた。 本作のメインモードとなる「アドベンチャー」は、1日30分遊んだとしてもクリアするのに3カ月もかかる。 各々の都合を考えればもっと時間がかかるだろうし、私もそこまで順調にはいかなかった。 そして読者が何より気になるのは、「身体を鍛えるゲームとはいうが、長い間プレイしてきちんと結果が出るかどうか」ではないか。 ひとまず順を追って結果を見てもらおう。 こちらは2019年2月25日時点の筆者。 このころは体重が増加傾向にあり、顔のぷっくり感もかなりのもの。 この写真を見てさすがにマズいと考え、少し痩せようと努力し体重を3キロほど落とす。 しかし体重が落ちて安心し、運動をやめてしまいまたもや徐々に体重が増え始めた。 そして2019年10月18日に『リングフィット アドベンチャー』と出会うことになる。 続いては2019年12月10日時点の筆者。 このころは『リングフィット アドベンチャー』をプレイして約2カ月になっており、体重が適正状態でキープできるようになった。 だいぶスリムになっているが、筋肉はまだつきはじめたくらい。 そして2020年3月10日の筆者(上半身)。 『リングフィット アドベンチャー』をプレイし続けると次第に筋肉がついてゆき、明らかに全身が引き締まった。 始める前と比較すると体重は約1. 5kg減、体脂肪率は約1. 5%減ほどだったが、骨格筋率(名前のとおり骨格を動かす筋肉で、運動で増やすことができる筋肉の割合)の変化は大きかった。 『リングフィット アドベンチャー』を始める前に気まぐれで行ったジムで計測を行ったところ、骨格筋量は標準以下のやや少ない程度しかなかった。 『リングフィット アドベンチャー』クリア後に家庭用の体重体組成計で骨格筋率を計測したところ、36%と標準からやや高めの数値が出た(できればジムの同じ機器で測りたかったが、新型ウイルスの現状を考えて控えている)。 どうやら筋肉量が増えているのは間違いないらしい。 数値よりも実感が大きい。 腹部・下半身も筋肉がついたおかげか明らかにスリムになった。 少し古いボトムスを履くとまるでズルッグのようになってしまうし、現役のものもかなり余裕ができてしまい、むしろ困っているくらいだ。 「ズルッグ」。 下半身の皮が余っており、それを常に手で持っているというポケモン。 筋肉がついたあとに古いボトムスを履くと、まさにこんな状態になった。 自分の尻を触ると「あれ!? 自分の尻ってこんな高い位置にあったっけ!? 」と驚くくらい、ケツが上方向にワープしているのだ。 もちろん私の筋肉はボディビルダーなんかと比べればかわいいものだが、それでいいのだ。 重要なのは、ゲームばかりして仕事も取材以外は家のなかで済むような人間が、楽しく身体を鍛えられたという事実だ。 『リングフィット アドベンチャー』はその最初の一歩を大事にしている作品なのである。 運動に「ひとさじのお砂糖」を入れてくれるゲーム 映画『メリー・ポピンズ』(1964) ディズニー映画『メリー・ポピンズ』にこんなシーンがある。 部屋の片付けを面倒くさがる子供たちに対し、教育係になったメリー・ポピンズがこう言うのだ。 どんな仕事も楽しくやる方法があるのよ そのコツを見つければ仕事はゲームになる そして『A Spoonful of Sugar』(お砂糖ひとさじで)という曲がはじまる。 ひとさじの砂糖、つまり楽しみがあればどんな仕事もゲームのように喜んでできる、といった歌詞になっているのだ。 確かに、生きるためにしぶしぶする仕事も楽しみがあれば意欲も湧いてくる。 が、嫌なことに入れるひとさじの砂糖を見つけるのは容易ではない。 『リングフィット アドベンチャー』は、そんな運動に「ひとさじのお砂糖」を入れてゲームにしてくれた作品だ。 身体を動かして敵と戦い、レベルを上げて新たなスキルを獲得してどんどん強くなっていく、なのである。 『リングフィット アドベンチャー』(2019) プレイヤーは手にリングコンを持ち、足にレッグバンドを巻きつける。 つけられたJoy-Conは傾きや押し引きの強さを検知し、身体の動きが実際にゲーム内に反映されるのだ。 そしてステージを走り、リングを押し込んで空気砲を発射して木箱を壊し、スクワットやプランクなどのフィットスキル(筋トレやヨガなど)で敵と戦っていく。 ただトレーニングをするだけでは継続が難しい。 だが、RPGのような形にして楽しませれば自主的にできてしまうのだ。 そして、自主的にできることは本当に素晴らしい。 ジムに入会していようとパーソナルトレーナーをつけようとも、運動をしなければ意味がない。 負荷が軽かろうが重かろうが、とにかくしなければまったく意味がない。 そしてどれほど素晴らしく効率のいい筋トレであろうとも、やる気がなければなんの役にも立たない。 『リングフィット アドベンチャー』は、運動における最初の一歩と自主性を育んでくれる筋肉RPGなのである。 ゲームの楽しませる技術が惜しげもなく使われ、活きているのだ。 「褒めてプレイヤーの自主性を鍛える」方針 フィットスキル「レッグレイズ」を行っているシーン。 よく見ると、敵を攻撃している部分に「たるんだお腹が鍛えられてバキバキになる」演出が用意されている。 『リングフィット アドベンチャー』(2019) もちろん、このほかにも本作にはこだわりの仕組みがいろいろと用意されている。 最初に気づくのは褒め言葉の数々ではないだろうか。 本作ではさまざまなフィットスキルを行うわけだが、たとえばスクワットを1回するたびに「ナイス!」、「よしよし!」、「キレッキレ!」などと仲間のリングが褒めまくってくれるのだ。 あるいは、戦闘を終えて敵を倒したりするとEXP(エクササイズポイント、いわゆる経験値)が入りレベルがあがる。 レベルがあがれば攻撃力・防御力もあがり、新たなフィットスキルも入手できるのだ。 さらに運動を一定回数行うと、ゲーム終了時に褒めてくれる仕組みなどもある。 一方で、『Wii Fit』などに存在した「プレイした日はカレンダーにスタンプを押す」といった機能はない。 あれは毎日プレイしようと意識させるのはいいのだが、間が空いてしまうとプレイヤーを追い詰めて逆効果になる。 『リングフィット アドベンチャー』はむしろ「楽しく継続するのが大事なので、無理はしないように」と言ってくれるし、休んだとしてもあえて触れないのである。 終了時に行うスタティックストレッチ。 運動に合わせたストレッチを自動で選んでくれる。 『リングフィット アドベンチャー』(2019) また、運動後のスタティックストレッチでは画面上部にTIPSが出る。 ストレッチのやり方や食生活に関するアドバイスが示されるわけだが、とにかく気が利いているのだ。 たとえば「お菓子を食べるときは温かい飲み物もいっしょに。 食べ過ぎを防いで満足感もアップです」と言ってくれるし、「パンを食べるなら、固いパンや全粒粉のものがおすすめ」と優しいのである。 当たり前だが、身体を絞るのであれば糖分・脂質の多いお菓子は食べないほうがいいだろう。 しかしそれができるのは一握りの人だろうし、そもそもそこまでして本気で鍛えたい人ばかりではない。 まずはできる範囲でやることが大事なのだ。 何より「甘いものを食べてはいけない」と叱りつけるよりも、本人に「もっと身体を絞りたいから甘いものは減らしたり、カロリーの少ないものを選ぼう」と思わせるほうが重要だろう。 スタンプ機能も同様で、「毎日やること」を指し示すのではなく「とりあえず今日やること」を褒める方針なのだ。 『リングフィット アドベンチャー』は褒めて伸ばすトレーニングなわけである。 自分でトレーニングを選べるメリット フィットスキルセット画面。 自由にフィットスキルを選べるほか、特定の部位を鍛えたい人向けのパックも用意されている。 『リングフィット アドベンチャー』(2019) 本作では運動負荷を設定でき、その数値の大きさによってトレーニングのキツさが変化する。 また、バトルで行うフィットスキルはある程度自由に選べるので、「楽なものをやろう」と思えばいくらでも楽ができる。 さらにスムージーというアイテムを使えばフィットスキルの攻撃力が上がるので効率よく進められるのだ。 これは「さすがに問題ではないのか?」と思うかもしれない。 しかし、『リングフィット アドベンチャー』はトレーニングでもあるがゲームでもあるためこれでいいのだ。 RPGである以上、自分なりに選択することがゲームとしての楽しさにとって重要である。 画一的なトレーニングでは、単純にメニューをこなすのとなんら変わらない。 プレイヤーが自分の意思で攻略するからこそゲームになるし、楽しみが奪われないのだ。 また、選べることには良い面もある。 たとえば序盤は適当にやっているだけでも筋肉痛になるが、慣れてくるとまんべんなくやっているだけでは負荷が足りなくなってくる。 そこで腕のフィットスキルのみでとことん鍛える、腹のフィットスキルのみで……と、プレイヤーが自分でよりキツい運動を求めるようにもなりうるのだ。 一定時間でリングコンを押しこんだ回数を競う「大胸筋チャレンジ」。 フレンドとのバトルがアツい。 『リングフィット アドベンチャー』(2019) 「シンプル」というモードではミニゲームやセットメニューもあるので、チャレンジでフレンドと筋力を競ったり、時間がないときは簡単なセットメニューだけで済ませるのもいいだろう。 あるいは「カスタム」で好きなフィットスキルを自由に選べるので、より鍛えたいところを重点的に攻められるし、運動量の調整にも役立つ。 『リングフィット アドベンチャー』は、自由なことによるデメリットよりもメリットのほうが大きいと判断しているのだろう。 そして、選べることは自主性にも繋がっていくはずだ。 ゲームの良さはあるが、決して「楽しすぎない作り」 ボスとなるドラゴ。 いかにもマッチョで強そうだが、意外とかわいい一面も。 『リングフィット アドベンチャー』(2019) 前述のように、本作はクリアまで3カ月以上はかかるだろう。 ワールドは20以上あり、ステージの種類も豊富でミニゲームもいろいろと用意されている。 ステージのビジュアルは、走っていると本当に風を感じそうなほどさわやかだ。 プレイヤーの相棒となるリング、宿敵となるドラゴ、そしてマスター4などのインパクトあるキャラクターも魅力的である。 だが、しばらくプレイしているとステージの使い回しが多いように感じてくるはずだ。 さらにストーリーも大したものではない。 基本はドラゴを止めるために追いかけるだけなのだ。 これを『リングフィット アドベンチャー』の欠点と捉える人もいるかもしれない。 もちろん本作は運動を継続してもらうためにあえて引き伸ばしをしているのだが、実はこの引き伸ばしもデメリットばかりではない。 むしろ、「楽しいけれども、楽しすぎない」作りがポイントなのである。 終盤になると敵に与えるダメージも大きくなり、4桁も当たり前に。 『リングフィット アドベンチャー』(2019) そもそも『リングフィット アドベンチャー』は身体を鍛えるゲームなので、プレイ後に筋肉痛が起こることも当然ある。 やりすぎれば怪我にも繋がるはず。 もし、本作が非常におもしろいゲームだったらどうなるか? 運動負荷を下げて楽に攻略しようとしたり、身体を壊してでもプレイする人が出るのは目に見えているだろう。 結果、本作は「楽しいけれども、楽しすぎない」作りになっているのだろう。 とはいえ、もちろんゲームとしてのこだわりはたくさんある。 私が特に重要だと思うのは音楽だ。 音楽の切り替わり方の一例。 空を飛ぶときはBGMがスムーズに切り替わり、雄大な曲に変化する。 『リングフィット アドベンチャー』(2019) 本作では特定の動作を行う際、シームレスに曲が変化する。 たとえばリズム系フィットスキルを選ぶと手拍子が入るし、空を飛ぶときは雄大な曲になるし、ヨガ系フィットスキルを選べばリラックスさせるようなBGMに変わるのだ。 スワイショウなどのリズム系フィットスキルはBGMのテンポに合わせて行う形になり、うまく動くと曲にシンクロしてさらに楽しくなる。 また、BGMのテンポは雑魚戦・ボス戦・トレーニングジムなどで異なっており、これによりリズム系フィットスキルを行う速さも変わる。 つまり負荷をうまい具合に変えてくれる効果もあるようだ。 曲で場面を盛り上げるのはゲームでは当たり前のことともいえるが、運動にとってもいい効果をもたらしているのである。 コツを見つければ運動はゲームになる 『リングフィット アドベンチャー』(2019) 『リングフィット アドベンチャー』はゲームの楽しさをうまく活かして「まず楽しく身体を動かし、継続的に鍛える」ことを成功させているうえ、しかもゲームとしての主張も激しすぎないのだ。 明日も身体を動かしたくなる素晴らしいゲームである。 なお、アドベンチャーはクリアしたあとに周回のような要素が用意されている。 筆者もクリア後のモードをプレイ中で、今後も楽しく運動を継続できそうだ。 私にとって、幼いころに無理やりやらされた水泳を除けば『リングフィット アドベンチャー』が最も長く続いた運動になる。 「好きこそ物の上手なれ」という言葉があるように、楽しくて自主的にできることは何よりも尊いのだ。 渡邉卓也()はフリーランスのゲームライター。 『リングフィット アドベンチャー』で具体的にどう鍛えたかにまとめてある。

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初心者必見!!「運動負荷の違いってなに?」【リングフィットアドベンチャー攻略】

リング フィット アドベンチャー

Joy-ConのIRセンサーをつかって心拍数を測る リングコンに付けている Joy-Con Rには、赤外線センサーが付いています。 これに親指(母指)のはらをあてて、脈拍数を測ります。 んですけど、それでも、額から汗がしたたるほどになって、100くらいの心拍数になります。 高血圧治療のために運動療法をやっている我々 爺婆に、うれしい機能です。 心拍数の変化を細かく調べたい場合は、活動量計(スマートウォッチ)をつけて、遊ぶと良いでしょう。 気になるリングフィットアドベンチャーの ステージ1つの運動量(推定消費カロリー) 額から汗が流れてきますが、息が上がるほどではありません。 たしかに、軽い運動レベルですね。 スムージーの作り方• マップ画面で、• ゲームのステータス画面で、• スムジーの こともできます。 順次追加していきます。 リングフィットアドベンチャーSwitchを遊ぶ時の注意 トラブル対策 Nintendo Switchは、TVモードでないと遊びにくい点 テレビがなくても、リングフィットアドベンチャーはできますか? リングフィットアドベンチャースイッチは、 Nintendo Switchの携帯モード(手に持って遊ぶ)ではできません。 テーブルモードでも、できないことはないですが、画面が小さいため、んです。 だから、ゲームとフィットネス運動に没頭できません。 か、テレビにつないでやりましょう。 Joy-Conの電波がNintendo Switchに届かない Joy-ConとNintendo Switchの間が離れすぎると、うまく動かなくなります。 Joy-Conは、2. 4GHzの電波(Bluetooth)で接続しています。。 リングフィット アドベンチャー Switchの終わり方 アドベンチャーの途中でやめる やり方 リングフィットアドベンチャーのモード この画面からは、リングコンについているJoy-Con Rのホームボタンの短押しで、ホームに行けます。 長押しで本体のスリープになります。 ゲーム中は、が使えませんので注意してください。 「肩こりが解消したとか、腰痛が治った!」は薬機法違反 最近、技適のない電波法違反のProコンの偽物を売ったり、運動ゲームで、肩こりが治るとか、腰痛が治る、尿路結石が治る といった効能(医療的効果)があることをコピーにいれて紹介するが目立つようになりました。 「肩こりの軽減に 期待できる」、「腰痛予防に 期待ができる」といった表現ならまだしも、「治ります」「自分は治りました」などの表現を使ったら、アウトです。 だまされないようにしましょう。 尿路結石は、運動をすることで石の動きが良くなって排出される確率が高くなります。 私も学生時代に尿路結石に悩まされていました。 運動したから治るわけじゃないです。 リングフィットの後でプロテインを飲んだら筋肉が付きますか? 脱脂粉乳(スキムミルク)が同じ成分なのにグラム単価が安いので、おすすめです。 私はミルメークを混ぜないと飲めませんが。 がプロテインを買いあおる記事を書いています。 だまされないようにしましょう。 フィットボクシングとリングフィット アドベンチャーの どっちが良いの? フィットボクシングは、Nintendo SwitchのJoy-Conを手に持って、ボクササイズ(ボクシングの動作で体を動かす運動)をする運動系ゲームです。 2018年に発売されました。 フィットボクシングは、ドタバタと激しく動いて有酸素運動をする• フィットボクシングは、1回のプレイで消費カロリーが大きく、ダイエット効果は即効性があるものの、リバウンドしやすい• 有酸素運動は、発がん性物質である活性酸素(オゾン)を細胞に増やすので、今は流行らない• 今は、筋肉量を増やして体温を上げ、基礎代謝をあげて、太りにくい体質を作るのが良いとされている ことから、筋肉を増やすことに重点をおいた リングフィットアドベンチャーの方が良いことになります。 リングフィットアドベンチャーは、家族で楽しめない、一緒にできない問題あり リングフィットアドベンチャーSwitchは、1人でやるゲームです。 2人で協力プレイができるわけではありません。 1人がプレイしている間は、他の家族はみているだけです。 これでは、4人全員がやるのに、2時間以上かかります。 うちは、Nintendo SwitchがLiteもふくめて4台あるので、もう一つ買いましたけど…。 ゲーム音楽をBGMにしてエクササイズができる 曲は、フィットバトル、ボスバトル、マスター4バトル、バトルジム、ドラゴバトル、草原、水郷、雪山、夜道、アスレチック1、アスレチック2,ドラゴ スタディオン、jump UP, Super Star! 、バンド演奏(スーパーマリオブラザーズ 地上)、ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド 戦闘曲メドレー、スプラトゥーン2 メドレー、Wii Fit メドレーがあります。 まとめ リングフィットアドベンチャーSwitchは、本格的な運動器具に Nintendo SwitchのJoy-Conを取り付けて、ゲームをします。 特にリングコン(ヨガホイール)のギミックがすごく面白いです。 運動量はゲームだからとナメてかかって、初日からガンガンやったら、翌日の筋肉痛がひどいことになりました。 昔、DVDを買ってやった「ビリーズ ブートキャンプ」で腰や肘、膝関節を壊して整形外科に通うことになった人も多かったと思います。 あれを 彷彿 ほうふつさせるハードな運動もできるようになっています。 膝や肘、肩の関節痛を感じたら、1日以上ゲームを休みましょう。 一度、関節を痛めてしまうと、なかなか治りません。 我々、爺婆は、高血圧や心不全など循環器系にトラブルをかかえています。 生活改善の一つとして、1日30分程度の運動をするように医者から指導をうけています。 朝晩の治安の悪化や、天気の影響をうける屋外での散歩は、できる限り避けたいです。 かといって、 家でやる(踏み台昇降などの)運動も、1日30分の運動を毎日続けるためのモチベーション(動機)が保てません。 この リングフィット アドベンチャー Switchは、高血圧症の治療に必要な運動療法の一つとして非常に重要な役割を果たすことを確信しました。 我々、シニア層、老人のために作られていると言っても過言ではないです。 公園で遊べずスマホで遊ぶしかない子供たちのためのゲーム&運動器具にしておくのはもったいないです。 女性好みのリング君のさわやかな声が、「キテるね! いいよ!」って、ほめてくれるのがポイントです。 ジムの入会と通う手間と時間を考えれば、、ソフト代の5万円の初期投資費用は、3ヶ月後に元がとれそうです。 体重は減りませんw。

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